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【日本一周】39県目/北海道

北海道は広い。家族旅行や高校の修学旅行で訪れたことがあるのでなんとなく知ったつもりになっていたけれど、実際に移動してみると広さが分かる。それが言い訳なのではないが、私の日本一周旅では異例の3泊4日滞在となった。

道南

青森県の大間からフェリーで津軽海峡を渡り、北海道の函館へ。
函館の観光地のひとつである五稜郭に一度でいいから行ってみたかったのだ。近くには五稜郭タワーという五角形の形をしたタワーがあって、そこの展望室へ登ってみた。

念願の五稜郭。かっこいい。
上空からよく見てみると、お堀の外角が少しカーブしているのがわかる。でも、内側の陸地は星形に尖っていて、ギャップがある。陸地の一部にはM字型の切れ目が入っていたりして、デザインかわいいな、と思って眺めていた。
木々もお手入れされていてすごく雰囲気が良い。

札幌方面へ向かう途中、長万部に立ち寄った。
長万部と書いて「おしゃまんべ」と読む。北海道の地名はアイヌ語から来てるところも多くて独特なのだ。おもしろい。
お昼ごはんに町の名物であるかにめしをいただいた。そぼろ状にしたカニの身がご飯の上に敷き詰められている。甘めで優しい味つけ。

夜になり、やっと札幌に到着。
函館から札幌までは約250kmもある。「1日あたり300km以内」の移動を目標にしていたので、だいたい1つの都道府県を移動してきた程の距離感。なのにまだ北海道をちょびっとしか走れていない。
やはり北海道は広い。

晩ごはんは札幌ラーメン。
ここのお店は最後まで熱々のまま食べられるように、油で膜を張って温度が下がらないようにしているらしい。なるほど。
ふーふー、ちゅるちゅる。ラーメン屋さんって1人で入っても黙々と食べてサッと出れるからいいよね。
ごちそうさまでした。

道北

今回、旭山動物園に行くことを一番の目的にしていた。
というのも、この動物園では動物たちが自然で暮らしている状態を参考にして展示していると聞いていたので、ぜひ見てみたかったのだ。

例えば、ペンギンは空を飛んだりする。

レッサーパンダは木の高いとこまで登って、上でまったりしてたりする。

シロクマは屋外では暑そうにしていたけど、きっと冬は雪がたくさん降って嬉しかろうな。

この後、水の中に豪快にダイブしていたので、だらだらしていたり餌をねだってるクマを見るよりは活発に動いている姿が見られておもしろかった。

オオカミがいたり、いろんな種類のサルも見れて大満足。
きっと動物たちも暮らしやすいのだと思うし、人間側もイキイキしている動物たちを見ることができて楽しめるっていいことだ。園長さんや飼育員さんに感謝だな、と思った。

旭川から少し南下すると富良野に出る。
富良野にはラベンダー畑がたくさんあり、ちょうど早咲きの品種が満開の時期だった。
いい香り。

道央

十勝で一泊し、ずっと南下して太平洋側へ。

道の駅での休憩中に、今まで出会ったことのない丼に遭遇した。その名も「ホッキ丼」。ホッキ貝の卵とじということらしい。
親子丼に近い味なのだろうなと想像はつくのだけれど、ホッキ貝が町の名物らいしのでどんなものか食べてみなくては、と私の中の探検魂に火がついたのだった。

味は想像通りだったのだけど、気になったものは遭遇した時に食べておかないと、あの時食べておけばよかった…、と頭の片隅でずっと後悔することになるのは目に見えている。なので、とりあえず納得できてよかったね、胃の容量が大きくてよかったね、と自分に言ってあげたのだった。

そしてその後、あまり期待せずに登別温泉へ立ち寄ったのだけど、予想以上によかった。
特に地獄谷がお気に入り。火山性ガスや硫黄の影響なのか、ほぼ草木がなく地表が剥き出し。地面からもうもうと湯気がたち登っている、そんな場所だった。

遊歩道を歩いた先には間欠泉があり、私が覗き込んでしばらくすると底から勢いよく泡が噴出してきた。ボコボコ音を立てて、水面が激しく揺れている。

こういうの大好き。
天然のアトラクションのような感じ。私にとってはテーマパーク並みに心躍る場所だった。

温泉にもしっかり浸かってきたのだが、温泉地にある巨大な鬼のオブジェがリアルで怖かったのも思い出深い。
顔の下からライトアップするのも反則だろう。たぶん小さい子は泣くんじゃなかろうか。

でも、そういうところも含めて登別温泉がとっても好きになった。機会があればまた行きたい。

夜は室蘭へ行ってご当地ラーメンを食べた。
室蘭はカレーラーメンが有名らしい。ちぢれ麺にカレースープがよく絡んでおいしかった。カレー味は正義だ。

再び道南

翌日、室蘭から函館へ向かった。
レンガ倉庫街は風情があってステキな感じ。

地元のスーパーをうろうろしていたら、お寿司パックが12巻も入って550円なことに驚いて、思わず買ってしまった。さすが北海道。さすが函館。
ごちそうさまでした。

移動して食べて移動して食べて、の繰り返しみたいな滞在だったけれど、改めて思い返してみると、本州にはないまっすぐに伸びる道が印象的だったと感じる。運転していたので写真が撮れなかったのが残念なくらい。
道東などもまだ行けてないので、きっとまた行くことになるだろうな、と思いながら、北海道に別れを告げた。
再びフェリーの船旅。函館から青森市へ。そのまま日本海側から秋田県へと向かう。

(2013年7月8日〜11日)

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