【日本一周】41県目/山形県
山形では絶対に加茂水族館へ行こうと決めていた。クラゲ好きにはたまらない水族館なのだ。予想通り、ほぼ丸一日を費やすほど大満足の水族館だった。
●道の駅とざわ
まず腹ごしらえのために道の駅へ。
するとどうだろう。韓国の狛犬みたいな石像の獅子が鎮座しているではないか。なんだか異国っぽいぞ、とワクワク。
この道の駅は韓国をモチーフにして作られているようだけれど、ただ韓流ブームに乗って作られたわけではなく、日本海側に面するこの地域が韓国と盛んに交流していたかららしい。
なるほど。
お店ではさっそくキンパを購入した。
そうそう、これこれ。韓国ドラマでも見る魚肉ソーセージが入った巻き寿司。いただきます。
●加茂水族館
加茂水族館はクラゲの展示種類数が世界一になったほのクラゲ好きなら絶対行きたい水族館のひとつ。
2014年にリニューアルされたのだけど、私が行った2013年時点はまだ古い建物のままだった。ペイントされたブロック塀がいい味を出している。
パラオで採集してきたクラゲの展示と研究パネルが学術的にもすごくおもしろかったのが印象的。というのも、パラオには湖がいくつかあって、その湖ごとにクラゲの遺伝子が少しずつ違うらしい。
こっちのタコクラゲの足は長め。
こっちのタコクラゲは短め。
数万年ほどかけて独自進化したのだそう。たまらなくおもしろい。
こちらは同じくパラオで採集されたサカサクラゲ。
サカサクラゲはぺたっと貼りついて動かないので写真がぶれずに撮りやすい。
一旦休憩スペースへ。
ご自由にどうぞ、と書かれた折り紙でクラゲを折った。こういうちょっとした所もクラゲずくしでめちゃくちゃ楽しい。
オワンクラゲは2008年に下村先生がノーベル賞を取って話題になった発光するクラゲ。不思議な感じ。
全然クラゲっぽい形をしていないカブトクラゲも私のお気に入り。
こっちもクラゲっぽくない形のシンカイウリクラゲ。ヒダみたいな端っこがライトに当たってキラキラしている。
実はレストランではクラゲを食べられるのだ。
クラゲコーヒーゼリーやクラゲようかんなんかもあったけど、私はクラゲアイスに。クラゲっぽい色のラムネ味を選んだ。半透明のクラゲが少し顔を出している。
結局この日は水族館を3周ほどして、じっくりクラゲと向き合った。自分の好きなものにとことん注力できるのも、ひとり旅だからこそできるんだなぁとにんまりして施設を出たのだった。
●温海温泉
温海温泉は温かい海と書いて「あつみ」と読む。小さな共同浴場があると聞いて「下の湯公衆浴場」へ。
本当に小さくてシャワーはない。でも、地元の人で賑わっていて、そこにちょこっとお邪魔させてもらっている感覚がすごく思い出に残っている。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩で、源泉かけ流し。
近くに飲泉所もあって、気になったので飲んでみた。
こちらもお湯がとうとうと流れている。
お風呂上がりに夜風にあたりながら、橋の上であったかい温泉水を飲む。なんだか気持ちがほっこりと落ち着いた。
温泉を体の外からも中からも味わっている、そんな幸せをかみしめていた。
(2013年7月13日)
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