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【日本一周】28県目/静岡県

とにかく好きなものを詰め込んだ静岡旅。水族館と植物園しか行ってないが、余すことなく堪能するには時間が足りなかった。

沼津港深海水族館

正式名称は「沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム」で、シーラカンスが一番の見どころである水族館だった。

はやる気持ちを抑えつつ、深海の生き物たちを観察する。日本一深い湾である「駿河湾」で捕獲したのを展示しているそうだ。
オオグソクムシやダイオウグソクムシが何匹もいた。

花のようにフワフワしたのは「ダリアイソギンチャク」。捕獲数が少ないという珍しいイソギンチャク。

私が大好きな「エクレアナマコ」もいた。質感が石やサンゴっぽいが、これで彼らは生きている。エクレアに似てるためこう名付けられたが、味は渋くて苦いらしい。

ヒカリキンメダイは目の下がピカピカ光る。

写真では全然うまく伝わらないが、暗くなるようにカーテンで仕切られたブースの中はめちゃくちゃ美しい光景。

深海の生物に大興奮して、やっと2階のシーラカンスミュージアムに到達。シーラカンスはそもそも3億5000万年前から深海で生き続けている「生きた化石」なのだ。

ヒレがたくさんある。

剥製のシーラカンスは、鱗のザリザリ感がリアルに観察できる。レプリカではない貴重な本物の標本。

魚拓もある。1981年のもの。

冷凍標本は大迫力。とにかく大きい。
−20℃だとは思えないくらい展示スペースの中がきれいに見える。

しかも、シーラカンスの剥製展示は日本ではここだけ、冷凍展示は世界でここだけ、だという。きっと熱意がものすごい人が集めて来たのだろうと思われる、他にはない展示空間であった。

そうして大満足をしてお昼ごはんへ。「深海魚丼」を食べた。
ビジュアルがすごい。

魚は日替わりだそうだ。
今日の具材はクロムツ、アブラボウズ、ホタルイカ、本エビの刺身に、クロムツの骨せんべい、メヒカリの焼物が乗っていた。大満足。

伊豆シャボテン公園

1959年の開園当時のまま、サボテンではなく「シャボテン」の表記が使われている。
そしてかなり敷地が広い。

まず驚いたのは鳥の多さ。初めにガチョウの群れと遭遇したけれど、ほぼ放し飼い状態。距離が近い。

クジャクもその辺で会える。格の違いを見せつけられた。

サボテンの温室はいくつも連なっていて、私は大興奮。
まとめきれないほどの写真を撮った。

多肉植物も豊富に展示されている。
みんなかわいい。

「日本一大きなサボテン(金鯱)」という認定証ももらうほど大きい、推定年齢150歳のサボテンもいた。植物の寿命を考えると、人間なんて100年そこらで命が尽きてしまうので頭が上がらない。大先輩だ。

トゲが黄金に輝いていた。

そして最後に待ち受けていたのはサボテンの売店。
日本一周中にもかかわらず、ロホホラ・デフューサを購入してしまった。トゲ部分が綿状になっていて、プヨプヨ・すべすべしている。

かわいすぎる。

時間がなくて食べられなかったが、サボテンカレーにサボテンラーメン、サボテンそば、ウチワサボテンの赤い実ソフトなど、魅力的なフードも充実していた。一日中居られる、と思った。

何億年も姿を変えないシーラカンスといい、何百年も生きるサボテンといい、人間なんてちっぽけな存在だと思い知らされる一日だった。だからこそ、短い人生を楽しくおいしく生きるしかないな、と改めて思うのであった。

(2013年6月25日)

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