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【日本一周】36県目/宮城県

宮城県はとても楽しみにしていた。なんといっても大好物の牛タンが食べられるのだから。ウキウキした気持ちを抱えてのドライブ。前日の体調不良が回復してよかったと心の底から思った。

蔵王チーズ

地図に「蔵王」という名前を見つける。
名前だけは知っていたので、蔵王って宮城県だったんだ、と嬉しくなって山に向かって車を走らせた。

しばらくすると蔵王酪農センターというチーズ工場を発見。行ってみることに。ちょうど併設のバラ園が見頃で、7月だったけれど標高が高いからかまだまだきれいに咲いていた。

チーズ直売所ではいろんなチーズが売られていて目移りしてしまう。
しかし、私は旅人。冷蔵できないし日持ちのしないものは買えない運命なのだ。

うーんと悩んだ結果、その場で食べられるものがいいと思い「ホワイトザオー」という名のさけるチーズを購入。すこしずつ手で裂きながら、むちゃりむちゃりといただいた。さけるチーズを噛んだ時の食感、なんとも言えない感じで好きなんだよね。

蔵王といえば樹氷。冬だったら見れたのかなと思ったが、後で調べたら樹氷で有名なのは山形県側の蔵王のようだった。そこで初めて「蔵王」という名称は宮城にも山形にもあることを知ったのだった。

牛タン定食

お待ちかね、今日一番のメインと言っても過言ではない牛タン定食を食べに仙台市へ。市内にはめちゃくちゃたくさん牛タンのお店があるのだけれど、今回私が選んだのは「炭焼牛タン東山」というお店。

牛タン定食には"牛タン3枚"と書かれており、少なくないかな、と若干の心配もあったのだけれど、分厚い3枚分の牛タンが食べやすいように切り分けられていたのでそれなりにボリュームがあった。ほっと胸をなでおろす。

定食には浅漬けと南蛮味噌、テールスープに麦飯にとろろもついていたので、大満足のお昼ご飯であった。最高。夜も牛タン食べたいくらい。

仙台城跡

腹ごなしに、と言ったら失礼か。牛タン定食でいっぱいになったお腹を抱えて私は仙台城跡を見に行ってきた。
反り立つ石垣に圧倒される。

若干道に迷いながらも伊達政宗の像がある場所へ。
上り坂が結構辛かった。でもその分、見晴らしはすごくいい。政宗様は毎日この仙台市内を見つめているのね。渋カッコいい像の目線の先を私も見つめてみた。

そして、派手な柄の和服を着たお兄さんがうろうろしているな、と思ったら「伊達武将隊」というおもてなし軍団の方だと判明。なるほど。
日本人として初めてメキシコやスペイン、ローマを訪れた支倉常長という人の格好をしているそう。おそるおそる話しかけてみたところ、めちゃくちゃ気さくなお兄さんで、おすすめのずんだ餅のお店を教えてくれた。
なんだかRPGみたいだ。楽しい。

ちなみにお兄さんのおすすめは「村上屋」というお店で、入り口にかかっているライトグリーンの暖簾には"づんだ餅"と書かれていた。老舗っぽい。

私はこの時人生で初めてずんだ餅を食べたので、緑色の餡が予想とは違ってほのかな甘味があることにちょっとひるんだ。いつもしょっぱい枝豆を食べているので頭が混乱したのは記憶に残っている。

松島

日本三景のひとつであり、日本三大松島でもある陸奥の松島へ。
ここも日本一周でぜひとも来たかった場所である。

あいにく曇りでモヤがかかったような景色だったのだけれど、水平線に向かって海の上にぽこぽこと浮かぶ島がたくさん見えて、それぞれにどことなく愛らしさを感じた。

もしかしたらモヤのせいかもしれないが、ベトナムのハロン湾に景色が少し似ている気がした。

カモメに人気の島もある。

島自体をよく見てみると、思ってたよりも崖のように切り立っていて、船からの上陸は難しそうな感じ。どうやってできたんだろう。
色合いも相まって、カステラみたいに見えてきた。

晴れた日にはまた違った印象に見えるだろうな。そう想像しながら、次は船で島と島の間を縫うように巡ってみたいと思った。

(2013年7月4日)

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