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世界最大のテキスタイル見本市に「日本発」のサステナブル素材を出展!Premiere Vision Paris 25SS出展レポ

Premiere Vision Paris(プルミエールビジョンパリ)25SSが、2024年2月6日〜8日にフランスの首都パリで開催され、会場には3日間で125カ国からおよそ30,340名ものファッション業界関係者が訪れました。

参加企業1,180社のうち日本からは46社が出展し、Bioworksは、業界内で特に環境保全に注力する企業のみが出展可能なエリア『Smart Creation』に2度目の出展を果たしました。


会場:Paris Nord Villepinte


日本発のサステナブル素材『PlaX™️プラックス』


Bioworksが研究開発する植物由来の合成繊維『PlaX™️ プラックス』は、石油由来の合成繊維の代替素材として、国内外で普及を進めています。

PlaX™️は石油由来のポリエステルに比べ、製造過程で最も環境負荷がかかる糸製造時までのCO2排出量を41%削減することができ、

混紡繊維の「ケミカルリサイクル」にも対応できる、資源循環を考えた次世代の合成繊維です。

今回はBioworks海外営業チームの柴田さんに、プルミエールビジョンパリで展示したPlaX™️の生地についてや、来場者の反応などを伺いました。

原料であるサトウキビやポリ乳酸コンパウンドの実物を展示

______今回はどのような生地をメインに展示しましたか?

デニムやプリント、和紙との組み合わせなど、さまざまな編みのバリエーションで、PlaXの生地が表現できることを幅広く展示しました。

新しい開発パートナーとつくった生地もあわせ、約100点もの幅広い品番を見せ「こんなことまでできてますよ!」とアピールをしました。

実現出来ている生地のバリエーションの多さに、来場者を驚かせることができたと思います。

またサステナブルに特化した新素材を新たに提案出来ているところが少なかったので、次世代素材としてPlaX™️への期待値が高まっているように感じました。

______来場者の関心を集めた生地は?

アセテートサテンガーゼ天竺デニムチノフリースフィラメントを使った平織りの生地など、さまざまなタイプの生地に関心が集まりました。

「eco innovation エリア」でも展示されたアセテート生地|右上のグリーンの生地


______ブースにはどんな方たちが来場されましたか?

ラグジュアリーブランドから、テキスタイルメーカー、縫製工場、服飾関係の学校の先生や学生さんまで、様々な方たちが来場されました。

寝具・下着・スポーツメーカー、ユニフォームメーカーさんなどから興味を持っていただき、真剣に情報を収集している姿が印象的でした。

_____来場者はどこの国が多かったですか?

開催国であるフランスと、トルコが多かったです。

______サステナブルな素材を求めているのは欧州だけではない?

欧州だけではなくインドや韓国、ブラジルの方などもいらっしゃっていて、さまざまな国の人たちからサステナブル素材は注目されていると感じました。

______「日本発」ということは強みになりそうですか?

「どこの国の会社か」と聞かれ「日本の企業です」と答えると「日本の企業は信頼できる、高い技術を持っているイメージがある」と、良い印象を持ってくれている人が多かったです。

______PlaX™️が持つ特性に興味を持ってもらえましたか?

海外では植物由来素材100%プラントベース』というのが一つのテーマになっています。

PLA(ポリ乳酸)の特徴を良く知っていて、使いたいという声が増えている。あるブランドでは2030年までに化石燃料由来の素材を使わないと宣言するなど、脱石油繊維の動きが活発化している印象でした。

______2度目の出展となりましたが、海外でのPlaX™️の認知度はどうでしたか?

まだまだ認知度が高いとはいえないですが、前回に続き来場してくれた方や、同僚から「あそこの素材は見た方がいいよ」と推薦されて見にきてくれた方もいました。

回を重ねるごとに着実に認知度はあがっていくと思います。

______採用まで進みそうな国外ブランドとコンタクトはとれましたか?

ありがたいことに、数社と採用にむけて具体的なディスカッションを進めています。

______次回、7月の出展に向けてどんな準備をしていますか?

新しい糸の開発を進めているのでその発表準備と、すぐに注文をしていただけるような量産体制の整った定番品のラインナップを充実させているところです。

次回はもっと日本の企業「Japan Technology」であることをアピールしていきたいです。


柴田さん、ありがとうございました!

会場全体の中でも環境保全に特化したサービスや素材を展示する『Smart Creation』エリアが、最も人が多く賑わっていたというお話も伺いました。

個人が環境課題に対する高い意識を持ち、課題を解決するためのイノベーションが喫緊に求められている欧州の展示会で、日本発のサステナブル素材が注目を集めています。

Bioworksはこれからも環境配慮素材を研究開発する企業として、信頼されるものづくり・イノベーションを提供してまいります。






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