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国立公園などの自然地域を主な対象として、様々なことを取り組みを取り上げます。Facebookには書きにくい、個人的な勉強用noteです。

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  • 「山小屋クライシス」は「国立公園クライシス」だった

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美味そうな山小屋飯を集めてみた

 並び順は適当です。 燕山荘 ケーキセット 合戦小屋 スイカ マナスル山荘 ビーフシチューとクロワッサン 雲ノ平山荘 石狩鍋(2枚目)  三俣山荘 ジビエ(4枚目)、お弁当 わさび平小屋 そうめん 朝日小屋 家庭的かつ地元食材の料理、寿司 涸沢ヒュッテ おでん 白馬山荘 大雪渓かき氷、ケーキ 鏡平山荘 かき氷 赤岳鉱泉 ステーキ、海鮮鍋 オーレン小屋 ボルシチ、さくら鍋 高見石小屋 揚げパン 黒百合ヒュッテ ビーフシチュー しらびそ小屋 朝食の厚

    • 雲仙温泉地区インタープリテーション全体計画

      前書き(はじめに)雲仙温泉でお客様をお迎えする"すべての関係者の皆様"に向けて、お客様にお伝えしたい、感じていただきたいと願っている雲仙温泉らしさ(雲仙温泉ならではの魅力・価値)を整理したもの。 対象期間は、2022年9月から2025年9月までの3年間とします。 インタープリテーションとは地域の魅力や価値を、来訪者と共有するためのコミュニケーションです。自然環境や風景、文化財などが持つ固有の価値やストーリーを来訪者と共有し、来訪者と地域資源との間に特別なつながりをつくりま

      • オーバーツーリズムについて

         この3冊を読んでみました。オーバーツーリズム(観光公害)が発生していなくても、来訪者の管理は持続可能な観光を目指すうえで必須の取り組みです。 オーバーツーリズムとは 環境容量(Carrying Capacity)を超えて、観光客あるいは観光関連の事業者が、自然や景観、伝統的建築物などの観光資源を過剰に利用(overuse)することを指す。  環境容量とは、「ある観光地において、自然環境、経済、社会文化にダメージを与えることなく、同時に観光客の満足度を下げることなく、一度に

        • ヤマケイ新書「山小屋クライシス」は「国立公園クライシス」だった⑤

           今回は⑤ということで、「国立公園の歴史と構造」になります。また、最後の章は手に取って読んだいただきたいので、この⑤で最後となります。 国立公園の歴史と構造 1931(昭和6)年に「国立公園法」が施行され、1934(昭和9)年に雲仙天草、霧島錦江湾、瀬戸内海、阿寒摩周、大雪山、日光、中部山岳、阿蘇くじゅうの8ヵ所が指定を受け、日本に国立公園が誕生しました。  次のとおり、外国人誘致という意味合いをかなり含んでいたようです。 国立公園選定方針 我が国の風景を代表する自然の大

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          ヤマケイ新書「山小屋クライシス」は「国立公園クライシス」だった④

           今回は④ということで、トイレ問題の話になります。ちなみに、このトイレ問題の前には「山小屋改修問題」があったのですが、特段の意味はありませんが割愛させていただきます。 トイレ問題 本書で最初に取り上げられているのは、富士山のトイレ問題です。  富士山に限らず、全国各地で問題だったようですが、かつての富士山は酷かったようですね。  その後、環境配慮型トイレ(以下の4タイプ)の補助制度が始まったようです。 環境配慮型トイレの代表的な4タイプ 1 チップ式  おがくずやソバ

          ヤマケイ新書「山小屋クライシス」は「国立公園クライシス」だった④

          ヤマケイ新書「山小屋クライシス」は「国立公園クライシス」だった③

          今回は③ということで、登山道整備の話になります。 登山道整備問題  本書では、登山道荒廃のメカニズムについて、一般社団法人大雪山・山守隊・岡崎哲三さんの話として次のように記載されている。  「自然の状態では、地表に降り注いだ雨水は土壌に根ざした植物によって分散され、水量が多くなっても1ヵ所に集中せずに面としてゆっくり流れていきます。土壌と植物、流水のバランスが取れている状態です。それが、人に踏まれたり、植物を刈るなどして開かれた登山道では、凹地となった道に雨が降ると流水が

          ヤマケイ新書「山小屋クライシス」は「国立公園クライシス」だった③

          ヤマケイ新書「山小屋クライシス」は「国立公園クライシス」だった②

           今回は②ということで、本書の中身に入っていきたいと思います。 ヘリコプター問題 この章では、山小屋の運営(ひいては登山文化の維持に)に欠かせない「ヘリコプター」について、①何が起きているのか、②当事者からの問題提起がなされています。  本書で取り上げられているのは、雲ノ平山荘の以下3つの記事が情報源になっていますので、詳細はこちらを読んでいただくのが一番かと思います。  私の理解ではざっくりとですが、採算の取れない山小屋輸送からの撤退、パイロット不足、輸送料金の高騰が複

          ヤマケイ新書「山小屋クライシス」は「国立公園クライシス」だった②

          ヤマケイ新書「山小屋クライシス」は「国立公園クライシス」だった①

          多くの登山者が利用する日本の山小屋が存続の危機に瀕しています。 これは、戦後に制定された日本の国立公園制度が抱え続けてきた課題が、新型コロナウイルス禍を経て、現実的な問題として表出し、制度が限界に近づいているひとつの証です。 山小屋に切迫している数々の問題を紹介しながら、日本の国立公園、ひいては自然環境・観光行政の在り方について考え、提案する一冊です。 (山と渓谷社HPより) コロナ禍が浮き彫りにした山小屋の問題 「山小屋」は国立公園で行われる事業のうち「宿舎事業」に位置付

          ヤマケイ新書「山小屋クライシス」は「国立公園クライシス」だった①