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おれの創作

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#小説

【長編小説】等火

【長編小説】等火

こんばんは、瓶宮です。

はじめて長編を書きました!賞にも出しました!そして、散る……。

100ページくらいあります。よければ読んでみてください。読んでいただけたら、HAPPY

@binmiya3さんの伏せ字ツイート | fusetter(ふせったー)

あらすじはこんな感じです。

4つのエピソード。

①親の介護を週1でしながらバンドをやってる兄ちゃんの話。

②陽キャの軽音女子が冴えない

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【小説】Strange Brew

【小説】Strange Brew

 ぼくは、人に言えない秘密を持っている。といっても、少し法を破っただけだ。みんなからは、馬鹿にされることかもしれない。ムショに入ったとしたら、きっとぼくは真っ先にいびられ役を押しつけられることになるだろう。自分の食べるものはすべてボスに奪われて、裸で踊らされて、他の囚人たちのサンドバッグになるような、そういう具合の秘密なんだ。
 そうだ、きみのその飲んでいる紅茶はうまいか?程よく深みがあるよね。沸

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【小説】化ける

【小説】化ける

 異世界、それは不気味な憧れだろうか。
 見知らぬ世界が自分のすぐ隣に存在している、かもしれない。寝床に就いて目を閉じる。自分だったらどう行動しようか、異世界では己をなぜか力量のある転生者として描いているうちに、興奮して眠れなくなってしまう。未知の世界を切り開く第一線を駆けていく私。ああ、これじゃ眠れないや、水でも飲んでリセットさせようかと瞼を開こうとするのだが、なぜか開かない。いや、開けない。瞼

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「生活の隙間で」と「煩いの食卓」を解剖してみる

「生活の隙間で」と「煩いの食卓」を解剖してみる

こんばんは、瓶宮です。
めっきり寒くなってきて、先々週半袖で過ごせていたことが信じられません。なんなんですか?

アピールしたがりなので、紹介みたいな、あるいは解説みたいなノートを書きますね。
小説を書きました。オリジナルです。初めて連作っぽいのに挑戦してみました。

まずこちら。高野という男が過去の友人を思い出しながら、母校の地域を巡っていくという話です。もともと、パノラマパナマタウンのライブに

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【小説】煩いの食卓

【小説】煩いの食卓

 どれだけ、周りが己を否定しようと、自分だけは自分を守らなければと思いたかった。
「バスケなんか、楽しくやれてればそれでいいって思っちゃうんだけど」
つい、口をついて出た言葉に葵は驚いてしまった。彼はおそるおそる航希の顔を見る。いや、見ることはできなかった。汗が額を伝い、手に持っていた棒アイスから溶けた水滴が地面に落ちた。
「いや、それはそうとして、あんなきつい練習がんばってる俺らすごくね?」

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