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「全24話、怒涛の反日ラブロマンス」

いやぁ、観たみた!!1本70分✖️24話。28時間。3日に分けて。

韓国映画から門をくぐり、ハマりにハマり、いつしかドラマをみるようになって、仕舞いには反日ドラマに感動するようになるとは思いもよらなかった。もう気分は朝鮮人である。

ネタバレ的発言をするつもりはない。
だが歴史上、侵略した日本軍が朝鮮に対して壮絶な爪痕を残した事実があったことを認めた上で、この作品と向き合わなければならない。
作品とは、どこを切り取り、どう描くかによって伝わる印象がガラリと変わる。
極端に言うなら、完全無欠の善人さまだって、描き方によっては、傍若無人の大悪党に仕立て上げることもできる。
つまりは、監督の匙加減ひとつでどうとでもなってしまうのが物語の恐ろしいとこであり、おもしろいところでもある。

この監督は、日本を完璧なる悪に描き切ったと言える。あっぱれと言ってもいいのではないか。我らが日本が誇る伊藤博文を、なんとも冷徹で邪悪な存在として描いている。
大日本帝国軍の大将ハセガワの顔面は日本人離れした低脳のチンピラのようだし、日本公使のハヤシは、眼光の鋭い狡猾なハイエナのような男だ。序盤で登場する、大日本帝国陸軍の津田に至っては、亀田興毅を100倍邪悪にした顔で、動物並みの知能しかない野良犬のようなゴミ設定である。
大日本帝国が朝鮮に対して日本語を強要していたことで、物語の3分の1は、拙い日本語セリフが使われているのだが、これが妙だ。

朝鮮人、在日朝鮮人、在米朝鮮人、日本人。
これらの設定された役どころを、すべて韓国の俳優がこなしているものだから具合がよろしくない。日本人より在米朝鮮人の方が日本語が達者なことがあったり、日本人のミョウチクリンな日本語を使うことで、「あれ?この役は日本人設定だったよね?」的な錯覚に陥る。
だがこれが次第に癖になり、いつしかモノマネさえしたくなるのだからおもしろい。

ともあれ、この物語は1900年から描かれる朝鮮国の地獄の始まりを描いたラブストーリーなわけで、内容は肉厚でキャストも魅力に満ち溢れている。

おもしろい韓流ドラマを探している方は、ぜひにご覧になってほしい作品の一つである。


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