簿記試験と公認会計士試験に関連性はあるのか。【体験談】
昨年の10月に簿記2級を取った私が、簿記試験と公認会計士試験の関連性について述べます。
①簿記2級に受かると、公認会計士試験にも受かるのか
②勉強内容で重複しているところはあるか
③ 公認会計士試験の前に、簿記1級を受けるべきか
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① 簿記2級に受かると、公認会計士試験にも受かるのか
よく、「簿記2級に受かるなら、公認会計士試験にも受かる」という言葉を聞きます。
これは恐らく、勉強の適性の話をしているのだと思います。
「会計の勉強に向いているか、否か」というやつですね。
結論から言うと、私は、簿記2級に受かったからといって、公認会計士試験にも受かるとは言えないと思います。
理由は簡単で、そもそも試験の傾向や性質が違うからです。
簿記2級の試験は、限られた範囲で、真面目に内容を頭に詰め込んだ人が受かります。
対して公認会計士試験は、膨大な範囲から、自分自身に合ったやり方で、取捨選択をして、最後までやり切った人が勝ちます。
会計の勉強に向いているからと言って、公認会計士の勉強に向いているか否かは、また別の話だと思うのです。
短期決戦に向いている人は、簿記試験に受かるかも知れません。
しかし、公認会計士試験になると、きちんと戦略を立て、状況に合わせて作戦を変更し、目標を見据えて努力をし続けられる人が有利になってくるのです。
いわゆる「短期戦か長期戦か」というやつですね。
また、試験の形式も変わってきます。
簿記2級試験は、いわゆる絶対評価です。
70点以上を取れば、必ず合格になります。
対して公認会計士試験は、相対評価です。
受けた人たちの、上位約10%が合格になる試験です。
それなので、自分の力で頑張るだけでなく、周りを見て、"受験者の中"で、上位10%に立つことが求められます。
公認会計士試験では、周りを見る力も必要になるということですね。
② 勉強内容で重複しているところはあるか
結論から言うと、重複しているところはあります。
公認会計士の勉強の最初の方は、簿記でやったところがたくさん出てくると思います。
しかし、公認会計士の勉強では、公認会計士の試験に向けた勉強方法を取らなければなりません。
それなので、勉強のアプローチの仕方は、異なると思います。
また、公認会計士試験では、膨大な量の勉強を求められます。
重複しているところがあるとは言え、当然、簿記では学ばなかった範囲がたくさん出てきます。
それらを、1つ1つ開拓していく力も求められます。
③公認会計士試験の前に、簿記1級を受けるべきか
よく、「公認会計士の試験を受けるつもりなら、簿記2級に合格した時点で、公認会計士の勉強を始めると良い」という話を聞きます。
私も、効率を考えるのなら、この意見は正しいと思います。
しかし、私のように、物事をコツコツとやりたい人や、1つ1つステップを踏んで、物事を着実に進めたい人などは、公認会計士試験を受ける前に、簿記1級を受けるのも有りだと思います。
公認会計士試験というのは、とても難しい試験です。
受かるまで、かなり時間がかかりますし、たくさんの労力を費やします。
「長期間、勉強の成果を感じられないのが辛い」「1つ1つ着実にステップアップしていきたい」という方には、簿記1級の受験をオススメします。
ただ、公認会計士の勉強においても、模試やミニテスト等で、現在の位置を知ることはできます。
それなので、簿記1級の受験を勧められるのは、「簿記1級という"明確な結果"が欲しい」という方に限られるかもしれません。
いかがでしたか?
簿記試験と公認会計士試験の関連性について、少しでも皆さんの参考になりましたでしょうか。
この記事が、少しでも、皆さんのお役に立てれば、幸いです。😊
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