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清々京都正月 2024/1/2


起きてすぐ大阪駅へ向かい、イトコ夫妻と待ち合わせる。2人は今日関東へ帰る。夕方に予約した新幹線までの時間を京都で過ごしたいと、一緒に都へ向かう予定なのだ。

合流してまずは2人の体調を確認、良好。清水寺へ行くこと、おいしいものを食べることを所望しておられる。良いね良いねと話していたらあっという間のJR京都駅だ。

京都駅のこの空間、すきだ

まずはちょっとコーヒーでも、と駅ビルのイノダコーヒーへ。京都老舗の喫茶店が駅前にあるのとっても便利よ。思わず3人ともモーニングセットを頼んでたらふく食べる。オーセンティックなメニューではあるけど、ひとつひとつの完成度とおいしさを思うと本当にすごいな。豊かな気持ちになり店を出て移動する。

たまごさんど

ニュースやSNSで見てはいたが、オーバーツーリズムとはこのことか。あらゆる機関に過剰に人が群がりあふれ出して道を占拠している。個々に悪意はないものの、外部の属性を持っている人を憎んでしまうのもちょっと分かる。バス、何本待つのよ。

とはいえ他の手段も似たようなものなのでバスを待つ。案内役の人が数名立っていて、観光客向けのペラい和と洋の中間服を着ている。デザインの薄さもだが、生地としても薄い。心配だ。今日相当寒いぞ。


人の波波を越えてたどり着いた清水寺は素晴らしかった。寒いと空気が澄んでるよね、と周囲の人々が口にしている。遠くの山や町がくっきりと視認でき、力強く太陽が光を注いでいる。新年で、高いところで、寺的な場所。なんて気持ちよいのだ!!

すがすがしいとはこのこと
ここにいた人みんなの気持ちがキレイになったのではないだろうか
日差しが入って神々しい写真に

お詣りしたり滝に手をかざしたりして楽しみつつも、イトコ夫とわたしはもう辛抱たまらん。飲みたい。見つけた茶屋に入りビールを頼む。うまぁぁい。イトコは抹茶を楽しんでなんと良い新年か。

心の底からおいしかった

楽しかったね、来てよかった、お腹へったね、と幸せな言葉ばかり口にしながら街へとおりていく。お土産も見る。道中の混み具合ったらもうニュースの映像よりも酷いけど、幸せゲージ満杯だから大丈夫。

写真で見るとそんなに混んでなさそうだね

祇園周辺に着くとさらに混雑している。スキマがどこにもなく、裏路地ですら結構な人の量だ。こりゃすごい……。疲れがにじみ出て、口数が減っていく。ゲージ0。どこかで昼食をとめぼしい店に行くも数軒ふられ、権兵衛にやっとこさでたどりつく。しっぽくのあんかけを頼んで温まると、心の底からホッとした。イトコ夫妻も同じだったようで、疲れたね、寒かったね、とやっと口を開く。

関東から人が遊びに来た時に京都へ行ったら、よくお昼ごはんに利用させてもらってます
救いの一杯。しっぽくは関東だとおかめ?かな?

この後、近くの小森で抹茶パフェでも……と思っていたが、大行列でそれどころじゃないのでもう京都駅へ行こうということに。

駅でも少しお土産を物色するも、阿闍梨餅の売り場はものすごい行列で断念した。代わりにいとうわけではないが、翌朝お食べ、とカルネを持たせた。新幹線の時間まで少し時間があるのでイトコ切望の抹茶甘味を食べようと空いているカフェに入った。(見つけるのに苦労した)

するとこのカフェがとてもおいしく、絶対また行こうと心に決めた。

この手前のクッキーみたいなのが超おいしかった。そばぼうろとしみチョココーンの中間の感じ。お土産に買って帰りたかったがなんと人気で売り切れ、次の入荷は2月とのこと。絶対また来る。

最後の方、イトコ夫はまた具合が悪そうで気の毒だったな。旅の最中に体調が悪いってしんどいよね。

イトコ夫妻とのお正月が終わる。3人だけでのん気に遊びまわるお正月。いつでもできることじゃない。人生の中でも珍しい特別な時間だったのではないだろうか。そう思うと急に別れがたく、淋しい気もちがこみ上げてきた。でも同時に、無事にこの数日間が終わったことにホッとする心もある。
笑顔で手を振り別れて、ちょっと一杯飲みたいなと京都の街へ足を向けてみるものの、かなり疲れていることを渋々認めてあきらめて帰路へ。
電車に乗ると、寒い場所から暖かい場所へ移動したときのあの気持ち良い眠気がやってきて、すぐ大阪に着いた。


今日のざわざわ

飛行機の事故……。不穏な年始だ

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