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サルでも分かる上座部仏教(保存版)

 タイトルに偽りなし。何故ならサルには知恵があるから。一応解説をするとこれは10年ほど前、タイ語の仏教入門書「ナワコワート」の一章「在家者の実践原則」をパンフレットとして販売する前提で私が翻訳したもの。しかし「もっと子供にも分かりやすい内容になりませんか」「なりません。それをやると翻訳でなく創作になります」というやり取りの末パンフレットにする話は自然消滅。その後タイ人のお坊さんにタンブンさせられそうになったりしましたが断固拒否して現在に至る。だって翻訳するのに普通の新聞記事の5倍は労力がかかったし、※以降の解説を入れるのも鼻血が出るくらい苦労したんですよ......よってこれは400円課金。ただし300年経っても色あせない内容だと自信を持ってお勧めします。

 今は亡き元地上げ屋でタイで出家された私の瞑想の師F和尚は、「仏教は宗教やない、哲学や」「仏教は実践あるのみ」と仰っていました。エアコンが効いた部屋で瞑想しても「実践」にはならないし哲学は座学ではない。これが分かればビジネスでも儲かりダイエットも成功するというのが本当の哲学。だから原題が「在家者の実践原則」なのです。以下本文。

在家者(カルハット)の実践原則 

◎4種のこれから現れる効果 

信仰の成就は信仰とともにあり。
戒律の成就は戒律とともにあり。
布施の成就は布施とともにあり。
智慧の成就は智慧とともにあり。

※例えばいくら布施しても智慧の成就はないということ、と読んでもいいです。金銭による布施ばかり尊ぶ宗教もあるので書いておきます。また、タイではボランティア活動が盛んで、活動の一環として酒場のケンカの仲裁などもしていますが、これも布施行に入ります。
また、日本人には不自由に思われがちな戒律行ですが、法律を守って行動することがあなたの身を守ることに繋がっていることと同じように、戒律が修行者の身を守っているとも言うことが出来ます。

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