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初の壱岐島&Colere Earth Day参加

ご縁を頂き、2023年10月7日-9日に長崎県壱岐島で行われたColereのEarth Dayに参加してきました~!
※Colere Earth Dayのプログラム詳細はこちら

色々気づきの多い時間だったので、紹介したいと思いますー!
さてさて、まずはColereという会社から!


「信頼で結ばれた組織を創る」Colere

Colere(コレル)は、現在4年目の戦略人事コンサルのスタートアップ。
今年1月にB-corp認証を取得しました。
創業の地の一つが壱岐島で、基本的には世界中からリモートで働いている組織。組織の信頼性を測るサーベイツールなども開発・提供しています。

そんなコレルが環境保全活動への収益再投資や、サステナブルな事業であるための活動を推進のために、毎年2回実施しているのがColere Earth Day
。今回が2回目とのことです。

そもそもB-corp認証?

そもそもB-corp認証とは、アメリカ発のB Labが考案した民間認証制度。
社会や公益のために事業を行っている企業を認定して発行しています。
B CorpのBはBenefit(便益)のBだそうです。
2023年現在で、世界90か国以上、7000社を超える会社がB-corp認証を取得しています。
日本企業では31社(2023年9月時点)。

今回のColere(コレル)も、えそらフォレストも今年B corpを取得した会社になりますー。

参加のきっかけ

サステナブルコミュニティ(通称:サスコミュ)で、B-corpコンサルをされている岡さんからの誘いがきっかけでした。
岡さんはColereのサステナビリティ担当として、B corp認証手続きを主導していた人で、先日も岡さんのお誘いで別のB corpのイベントに参加させて頂きました。

1日目(前夜祭)

Colereのメンバーとは初顔合わせです。
初の壱岐島だったので、初日はColereのメンバーに島を案内頂きました!

壱岐島名物の猿岩!

一つ興味深い取り組みを紹介!

モクヨンビル

初日の案内でたまたま訪れたのが、モクヨンビル!
日本初の無垢製材あらわし木造4階建てのビルになります!
今年の4月にオープンしたばかり。

一階はカフェ。2階がゲストハウス(3室)。3-4階がコワーキングスペースになっています。
内部は吹き抜けの4階建て!

吹きぬけなので、実際のスペースは4角の部分。にもかかわらず、4角に柱がありません。
デザイン的にもめちゃ素敵なのですが、通常では建築法に引っ掛かり建てられないところ、色々な工夫を施し実現したそうです。

偶然にも、設計者の松本さんとお会い出来、ビルについて説明頂きました!

詳しくは以下の長崎建設新聞から

国内でも既に木造高層ビルは実現している。しかし、モクヨンプロジェクトを進める睦設計の松本隆之氏はそれらのビルについて「防火規定や構造上の面から、大断面集成材や不燃化処理木材などを使用する必要があり、S造やRC造と比べて割高。さらに、使用している工業製品木材(エンジニアリングウッド)は、生産過程で膨大なエネルギーを使用する」と指摘。地域の一般流通材を使用するモクヨンビルは「生産過程でCO2排出量も少なく、真の意味で建築による炭素貯蔵に繋がる」とした。

長崎建設新聞

ACB LivingでBBQ

さてさて、初日の夜は、Colereのオフィススペースである「ACB Living」でBBQ!
壱岐市の芦辺地区にあるので、ACB Livingとしたそう。

シャアオフィス、コワーキングスペースとしても貸し出ししているので、壱岐に行ってワーケーションしたい方はぜひ!!
https://acbliving.com/

Livingは、1階は、オフィス&カフェスペースが手前にあり、奥は吹き抜けのキッチンスペース。

1階のスペース(奥が共同キッチン)

2階は研修やイベントもできるコワーキングスペースになっています。

2階のイベントスペース兼コワーキング

仕事の後に、同じ場所でBBQするとか最高でした!!

2日目午前(えそらフォレスト)

2日目となる10/8がプログラムの本番となりますー。

午前に、福岡の「えそらフォレスト」さんが合流しプログラムがスタートします!
えそらフォレストさんも今年2023年にB-corpを取得した福岡の企業。
2010年創業の会社で、ハンドメイドの石鹸やオーガニックな化粧品を作り販売している会社です。

社長の細田さんはじめ、6名の方が参加されていました。

午前は、細田社長から、えそらフォレストの成り立ちや、環境に込めた想いを話してくれました。
https://www.esola-f.co.jp/about/

一般的に、化粧品業界はサステナビリティの実現が難しい業界の一つと言えます。

例えば、
◆容器の問題
プラスチック容器を減らすために、ビンやアルミに変える企業が増えています。
プラと比べて、ビンやアルミはコストが高いだけでなく、製造時のCO2排出量も多く、重いので輸送時のCO2排出量も多くなります。
一方、プラは海洋プラスチックを始めとした課題もあります。

アルミは製造時のCO2排出量は多くても、適切にリユースできれば何度も使えますし、リサイクル時のエネルギー量も低い。
えそらでは、容器のリユースも進めており、積極的に容器を持ってきてくれるお客さんも増えてきているようです。

◆石鹸(天然の界面活性剤)と合成界面活性剤
私自身がアトピーなので気になっていた部分ですが、「肌への影響×環境負荷×効能(洗浄性)×利便性(泡立ちなど)」から、色々お話頂き、勉強になりました。

複雑性をありのままに理解する

細田さんのお話で、印象的だったこと&共感したことは、物事を一方向から決めつけないように考えていること。
例えば、大学で環境系の講座も受けて知識をアップデートするなど気を付けているとのこと。

環境問題の話って、限られた情報で、良い悪いと判断しがちです。
一部の情報で「これは環境に良い!」と信じて、後からグリーンウォッシングだと分かったり。
逆に浅はかな理解で「これは環境に悪いからダメだ!」と信じて、実は理にかなっている活動を阻害してしまったり。
こんな議論が多いです。。

そもそも、深く調べないで決めつけてしまうのは論外ですし、
まだ研究者でも議論が割れていること、数年後に新しい研究結果で常識が変わることはしばしば。

その状況で、「今はこれがベターかな?と取り組み、臨機応変に変えていく」姿勢は、自分もとっても気を付けていることなので、共感でした!

生物多様性ワークショップ

今回のメインが、アスエネによる生物多様性のワークショップです。
内容は「Biodiversity Collage(生物多様性コラージュ)」というもの!
フランス発のワークショップです。

IPBESの報告書の情報に基づいた39枚のカードを使い生物多様性崩壊の因果関係と基礎科学について学び、後半は、アクションについてディスカッションするワークショップです。ワークショップの後、参加者は生物多様性の損失を防ぐための行動を考え参加者同士シェアすることで、集団的なモチベーションが高まり、企業は意欲的な行動計画を立て、実行することが容易になります。

Codo Advisory

いやー、これがほんとに良く設計された秀逸なカードゲーム・ワークショップでした!
生物多様性は、まさに複雑性の理解
気候変動(Climate Change)と比べて、因果関係がずっと複雑で理解が難しいことに加え、地域差も多く、解明されていない事も多い中で、実例をもとに何がどう絡んでいるか?を事例で伝えつつ、自分たちで考えていくワークショップです。

ワークショップの中身自体はネタバレにもなるので避けつつ、私自身の気づきを紹介します。

◆世界の「均質化」
グローバル化により、特に都市部での生活スタイルが似たり寄ったりするのは言われているが、
さらに、情報の均質化。教育内容の均質化。
文化的サービスも国を跨いで均質化している。。

個人の経験からも、どの国に行ってもZ世代などで同じようなマインドセットを持つ人が増えてきた印象があります。
これ自体、「Z世代はどの国でもサステナブルに関心が高い。」とかポジティブに捉えられることが多いですが、確かに多様性の欠如ではあるんですよね。。

◆生物多様性は人間中心?
生物多様性もレジリエンス(回復力)も、人間中心の考え方
地球視点で考えれば、生態系が絶滅しようがしまいが、小さい事。
生態系の議論では、よく人間をがん細胞に例えますが、それでは誤解を与えるという議論があります。

がん細胞は増殖して寄生する宿主(生物)を壊してしまいますが、
人間が環境破壊をして、人間を含めた現存する地球上の生物の大半を絶滅させても、地球自体は残ります。
今は地球の歴史にとっては、6度目の絶滅の危機。過去に5回は生態系の破壊は起こったんですよね。。

つまり、生物多様性も気候変動も、あくまでも人間が地球に生き残って豊かに生活したい!ってエゴのための活動でしかないってのは、頭の片隅に入れておくといいなと思っています。
※新しい気づきではなかったですが、良い視点なので共有。

◆レジリエンスに強い生態系と弱い生態系
自然の回復力を越えた破壊を行えば元に戻らない。そのバランスを超えないようにするのが、プラネタリーバウンダリーなどの考え方の元です。

レジリエンス自体は、生態系により強弱がある。多少ではビクともしない生態系もいれば、簡単に壊れてしまう生態系もある。

一般的に、多様性が低いとレジリエンスが低くなる傾向があります。
これは生態系に限った話ではなく、組織とか国家とかコミュニティとかも同じですね。

今回の実施場所は壱岐という離島。
離島は一般的には閉ざされた世界なので、生態の多様性が乏しくなる傾向にあり、レジリエンスが低いと言われています。

壱岐の食材を使ったフルコース料理!

夜は、料理家のトミーさんが出張料理人として来てくださり、壱岐の食材を使った料理を作ってくれました。
全部で13品!完全にフルコースでした!!


自身のインスタから
自身のインスタから

そこに、シドニー在住でワイン好きのColere代表の讃岐谷さんが、オーストラリアの絶品ワインを6本合わせてくださいました。
今回のために、ワインを持ってきたようです。

最初のスパークリング、最後のロゼ以外は、シャルドネ種の白ワイン。
同じシャルドネでも、気候、製法、そして土壌の状況によりこんなに味が変わる。土壌の多様性って大事だよね!ってメッセージの乗ったワインセレクションでした。

ワークショップももちろん学びになったのですが、
それ以上に、Coloreの皆さま、えそらの皆さま、壱岐の方と話すことが楽しかったですし、

哲学思想とか歴史について色々語り合えたのも良い時でした。

次回への期待!

今回、悪天候も重なり、いくつかプログラムが変更になりました。

■初日の夕方は、サンセットクルーズの予定でしたが、強風のため中止、、、
■朝4時に、壱岐の魚市場で競りを見学する予定が、こちらも前日の悪天候で船がほとんど出ておらず売る魚がないため、中止に。。

■ビーチクリーンも雨と強風で中止に。。
ビーチは晴天の最終日に行きましたが、前日のグレーな海とはうって変わった青い澄み切った海でした!
良い感じで複数の波が入り混じるので、波乗りには良さそうです!

翌日の晴れた朝の海岸

これらも、次回参加したいと思える、良い心残りでもありましたー!!

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