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【祝!グッドデザイン賞受賞インタビュー】「日本の家族の暮らしに、もっとゆとりの時間を」ゆとりうむプロジェクトの舞台裏

こんにちは。コーポレートコミュニケーション局の松井です。
この度、ビルコム起案のゆとりうむプロジェクトが2023年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。そこで、プロジェクトメンバーに、活動の舞台裏や今後の展望について聞きました!是非最後までご覧ください。

グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。60年以上にわたり「Gマーク」とともに広く親しまれながら、デザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくための活動をしています。

GOOD DESIGN AWARD

ゆとりうむプロジェクトとは
日本の女性は「家事の負担」が、欧米諸国に比べて重い国とされています。「時短=手抜き」といった、時短が罪悪感につながっているケースも存在しており、「時短」ではなく「時産」という発想から変えることによって「ゆとりある時間」を楽しめる暮らしをサポートするために「ゆとりうむプロジェクト」は産まれました。

ゆとりうむプロジェクト


齋藤 クリフ 悠(左)、長沢 美香(右)

ゆとりうむプロジェクトメンバーの紹介

長沢 美香 / プロジェクト発起人・責任者 
SP業界からPR業界へ転身し20年以上企業のマーケティングに従事。現在はメディア局を統括。旭化成ホームプロダクツ、マツキヨココカラ&カンパニー他、toC系企業からtoB企業まで幅広く統合型のPR戦略を策定。一方「ゆとりうむ」や「HER-SELF」など、複数企業が協働するプロジェクトも立ち上げ、責任者として推進中。社内外含めマーケティング関連のセミナーにも登壇多数。2020年には『IPRA Golden World Awards 2020』最優秀賞を受賞。

齋藤 クリフ 悠 / プロジェクトリーダー
toCブランドを中心にイベントディレクション・インフルエンサー施策プランニングなどを担当。前職は株式会社スマイルズにて、POLA・ABInbevなどのイベント企画立案、運営実行までを一気通貫で担当するなど、食×カルチャー・アートのPR経験を豊富に持つ。また中目黒の現代アートレストランのマネージャー、アート企画業務も経験。

Q.まずはじめに、グッドデザイン賞を受賞したお気持ちを教えてください。

長沢:ゆとりうむは自分の子どものような存在なので、今回の受賞は感慨深いものがあります。理事や、協賛企業、協力企業の皆様と手を取り合って、日本社会に蔓延する「時短=手抜き」という価値観を「時産」という言葉でポジティブに変革していく活動を行ってきました。この受賞を機会に、より多くの方にこの価値観を知っていただき、ゆとりのある毎日を過ごしてほしいと願っています。

齋藤:グッドデザイン賞の応募に向けて今年の4月から準備を進めていました。その中でも特に、二次選考に向けてA1サイズのパネルを作成する際には、2019年のプロジェクト発足から、現在に至るまでの活動を振り返る良いきっかけとなりました。日常の中で必要不可欠な「家事」だからこそ、何気なくやっているその家事って「(ライフ)ハックだよね」「クリエイティブだね」と、肯定し続けてきた結果が評価につながったのではないかと考えています。そういったポジティブな発想転換をひとりでも多くの方に知ってもらい、ゆとりある時間を過ごせるようになってくれたら嬉しいです。

Q.ゆとりうむプロジェクト発足の経緯を教えてください。

長沢:共働き夫婦の増加による、働く親の家事育児負担増加、時間・心・空間にゆとりのない生活が日本の社会課題として浮上しました。社会の認識をアップデートすることを得意とするPR会社という立場から、企業やメディア、パートナーを巻き込み、これらの社会課題解決に貢献できる価値があると考え、共創型プロジェクトを起案しました。

Q.(2023年10月現在)10社以上の企業やメディアがプロジェクトパートナーになっています。企業はどういった狙いでプロジェクトに参画されているのでしょうか。

ゆとりうむプロジェクトオフィシャルパートナー、協力企業・団体一覧

長沢:本プロジェクトは、日本の女性の家事負担を減らし、家事の担い手を増やして、「暮らしにゆとりをうみ出す」ことをコンセプトに掲げており、パートナーの皆様にはそのコンセプトに共感いただいています。ゆとりうむに参画することによって企業単体では伝えきれないブランドやプロダクトの価値を専門家と複数の企業が協力して「社会ゴト化」して伝達できることで、ブランディングやマーケティングに役立てていただいていると考えております。

Q.グッドデザイン賞に応募したきっかけを教えてください。

齋藤:プロジェクトが発足してから5年目に到達し、グッドデザイン賞を受賞することで、「時産」の概念をさらに多くの人に広めたいという願いから、応募に踏み切りました。実際に受賞することができ、第三者からの評価をいただけたことは、非常に嬉しいです

Q.ゆとりうむプロジェクトの主な取組みについて教えてください。

齋藤:過去4年にわたって、「ゆとりうむ」という概念に触れ、共感してもらうべく、パートナーの皆さんと一緒に様々な取り組みを行ってきました。

家事ハック大賞
忙しい毎日の家事をもっと楽しく、ゆとりをうみ出す時産アイデアを「家事ハック」と名づけみなさまから家事ハックを募集するアワード

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「ちょっとした手間」を減らす工夫を積み重ねた「1時間のゆとりを産む家」を公開

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Q.ビルコムでは、ゆとりうむプロジェクトやHER-SELF*などの共創プロジェクトを積極的に企画していますが、プロジェクトを成功させるためのポイントはありますか?

長沢:前職SP業界でプロジェクト運営に関わりましたが、優れたプロジェクトでも、メディアに取り上げられなければ、多くの人に伝わりにくいという現実がありました。プロジェクトを創っていく上で、メディアからの注目を集めるために、企業単体のプロモーションとしてのアプローチだけでなく、社会の時流に乗せて「話題化」「社会ゴト化」させることが不可欠だと考えていました。

齋藤:ゆとりうむプロジェクトやHER-SELFは、慈善事業ではなく、主催パートナーから運営費用の支援を受けて活動しています。持続的に価値を提供し、情報発信を続けるためには、協力パートナーの支援や共創が欠かせないと思います。

*HER-SELFとは、女性個人と働く環境を整える企業の双方へのアプローチで、健康と経済に貢献するプロジェクトです。

HER-SELF 女性の健康プロジェクト®

Q.最後に、ゆとりうむプロジェクトの今後の展望を教えてください。

長沢:街中で「時産」という概念と言葉そのものがもっと普通に使われるようになってほしいです。例えば、ロカボ商品のように商品に「ゆとりうむ商品」としてのマークが付けられるほど、この考え方が普及していくことを目指していきたいですね。

齋藤:いつか、流行語大賞も狙いたいですね!

最後までお読みいただきありがとうございます。
ゆとりうむプロジェクトについてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

ビルコムは、デジタル時代における多様なメディアを横断したPR戦略の立案から実行、効果測定までを得意とするPR会社です。お気軽にご相談ください。


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