【神奈川のこと4】母と子の原爆展(鎌倉市/深沢行政センター)

今から約40年前、昭和56年(1981年)、小学5年生の夏。

母に連れていかれた。

衝撃的だった。

筆舌に尽くし難い写真の数々。

別室で上映された短編のアニメーション映画。

「ピカドン」というタイトルだったように記憶している。

全編「無音」なのだ。

市電に乗っている少女が、8:15ピカドンに遭う。

一瞬にして、市電の中は死体の山と化す。

助けを求める人に手を差し伸べると、その手の皮膚と肉が抜けて「骨」になる。

建物の前に座っていた人は、「影」だけが残る。

皮膚がただれた人たちがあちこちに。

まるで「お化け」のようにたたずむ。

とにかく衝撃であった。恐ろしかった。

その日は、夜一人で眠れず、父と母のベッドの間で寝た。


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