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なぜ私たちは35歳を迎えると 悩み苦しむのか

こんにちは。『アート・イン・ビジネス』の執筆者のひとり、上原と申します。普段は電通という広告会社でデータ分析の仕事をしています。一見するとデータは、アートとはまるで関係がないように思われてますが、データを読み解くためには仮説思考が必要です。そのためにアートの視点はとても役立っています。

ちなみにアートをよく理解したいがためにアーティストと一緒にその思考の原点を学ぶ「アートテリングツアー RUNDA」というツアーも開催しています。↑ トップ画像はいつもツアーでつくってるしおりです。下記はツアー募集出店中のぼくと美人な副代表 ↓

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なんとなくアートが好きだったけど

ぼくは高校生の頃、絵を描くことが得意だった延長でなんとなく美術大学に行くことを決めました。美大ではアーティストの制作を支援するアートマネジメントを学んでいました。美術の歴史を学ぶだけでなくどうやったらアーティストたちの作品を世に届けることができるか。伝え方や流通の仕組みなど、美術という産業の裏側を勉強してきました。

アートマネジメントを研究することで、ぼくはマネジメント、つまり経営や事業そのものへの関心を深めることになり、いろんな産業におけるビジネスを学びたいとおもい、いろんな会社の仕事ができそうな広告会社に入ることになりました。それから15年、ぼくはビジネスの世界にのめりこみ、いまはデータの仕事に行きつきました。アートとデータがどう結びついているかはまた別の機会に。。。

さて、ぼくのような経験をお持ちの方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

「高校や大学のころ絵を描くのが好きだった。だけど今は〇〇〇」
「昔は映画や小説をむさぶるようにハマっていた。だけど今は△△△」
「親に連れられて子供のころに美術館によく行っていた。だけど今は×××」

文化、美術、音楽に費やす時間はとても減って、すっかり仕事や家庭のことばかり考えるようになった。昔の友だちと会って呑みかわすと、愚痴や将来の不安ばかり話してばかりになった。みなさんどうでしょうか。そんなこと思ってませんか。

この『アート・イン・ビジネス』という本を書いている時、ぼくは自分の胸に手をあてて自分に問いかけていました。いつの間にぼくは、自分が「〇〇したい!みんなにあっといわせる仕事やりたい!世の中のために〇〇で役立てたい!」という想いを忘れて、毎日、目の前の作業に追われてしまい、自分が本当はなにをしたかったのか、どこかに置いてきてしまってないだろうか。帰ったら疲れはててビールを呑んで寝落ちする毎日でした。

もし!その日常にすごくわかりみ(涙)な人がいたら。そんなあなたにこそ この本を読んでほしいです。

仕事で思い悩んだ時に手にとってほしい

卒業してから15年の月日が経ち、35歳を過ぎた時、ぼくは村上春樹の小説によく出てくる「35歳問題」(35歳になった時に人は人生のターニングポイントを迎えることを暗示しているテーマ)を気にかけてきました。

いったいぼくはこの15年、なにができたのだろうか。人生を振り返ってみた時、昔よく読んでいた小説や哲学、好きだった絵や映画を見返して、その話に共感する周りの人たちと出会うことになりました。そのメンバーがこの本をかいている美術回路の執筆者たちです。

仕事が終わった後、執筆した仲間たちと何年も議論してきました。ぼくのように悩んでいる人たちにも会いました。一方で社会的に成功者と呼ばれる経営者たちにもたくさん会いました。その過程でいつのまにか、アートとビジネスは勾玉のように混ざりあう存在になっていきました。これって分ける必要があるのだろうか?と。

一般的には、アートとビジネスは水と油のような存在に思われています。ですが本をすこし読んでいただければわかるように、両者はむしろ不可分につながっています。感性と論理という分け方では決してないこともわかっていただけるはずです。

ぼくのように、仕事に思い悩んでいる人たち。かつて好きだったなにかに思いを馳せる年ごろになった人たちにこそ『アート・イン・ビジネス』を手に取ってほしいなと思っています。

この本におけるアートとは、アートという表現ジャンルに限ったことだけを指していません。本のなかで重要なキーワードとして「アートの内在化」という考え方を紹介しています。自分のやりたいことをどうやって仕事に持ちこむことができたか、その実践について書いています。

理解するだけでなく行動したい人は、ぜひ手にとってください。その後でぼくらと議論しましょう。いつでもお待ちしてます。
アーティストも交えて、アートの話だけでなく、人生・仕事・恋愛などなどなんでも話しています。↓

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