動物実験は必要?イギリスはアニマルフレンドリー!
薬剤師のいとまりです!
やっとコロナの影響によるロックダウンの規制が緩和され始めて、
イギリスのお店がいくつか再開となりました!3月末から買い物にいくことがなかったので、久しぶりにとてもウキウキしてお出かけしました(^∀^)
今日は化粧品で見かけた「あるマーク」についてのお話です!
化粧品についている「あるマーク」とは?
最近、日本から持ってきた化粧品が底をつき、イギリスで化粧品を買うようになりました。
今回のお買い物では口紅とリップグロスを購入しました。
そこで気付いたのですが、ウサギのマーク、よく見かける!🐰
口紅にも。
洗顔にも。
日本で人気のLUSH製品も。
(LUSHはイギリス発祥の会社なんですよ!🇬🇧)
一体なんのマークなのか調べてみることにしました!
なんでウサギのマーク?Cruelty-freeとは?
このウサギのマークは「化粧品の安全性テストを動物では行いませんよ!(Cruelty-free)」という取り組みをアピールしています。
Cruelty-freeは、日本語に訳すと、Crueltyは「残酷さ、残虐な行為」、freeは「なし、不使用」という意味です。
既にご存知の方もいるかと思いますが、化粧品の安全性、刺激性のテストにはウサギを使用することが多いんです!
なので、そういった実験をしていませんよー!というアピールとして、ウサギのマークがついているんですね。
(※ネットで調べると実験中の画像などが出てきます。苦手な人は検索しないことをお勧めします😥)
イギリスでは、「動物は家族の一員」という考え方が浸透していて、動物の命に関しても社会問題として捉えられているように感じます。
日本でも、最近はそういう意識が高まってきていますよね。
イギリスでも、日本以上にワンちゃんやネコちゃんも(他の動物も)みんな家族として扱われている印象です。
バスや電車などの交通機関でもリードをつけたワンちゃんが普通に乗ってきて、ケージに入っている姿はみたことがありません。
足下で静かに座っていて、とてもしっかりしつけがされている印象です。
環境問題や動物の命を奪いたくないという理由で、ビーガンやベジタリアンになっている人も多いです。
動物実験は悪か?
医療人や研究者の立場から考えると、すごく難しい課題だな、といつも感じます。
医薬品を作る上で、動物実験は避けては通れません。
実験段階の医薬品を、最初からヒトに投与するのは、とても危険です。
動物実験のおかげで、効果的な薬の投与量が予測できたり、副作用や死亡してしまう可能性を避けたりすることができているんです。
かと言って、動物の命を軽々しく扱ったり、傷つけていいというわけでもないですよね。
現時点では、動物実験は全面的に悪だ、と言い切れないと思っています。
(科学が進歩すれば、動物実験を必要としなくなる可能性もあります。)
では、化粧品には動物実験は必要でしょうか?
私はできるだけ、動物実験をしていない化粧品が選べるのはいいことだな、と思っています。
最近は、動物実験を行わない化粧品を選ぶようにしよう、と思うようになりました。
日本で生活している中では、あまり考えることのなかった「アニマルフレンドリー」。
イギリスでは多くの企業が積極的に取り組んでおり、アピールしています。
日本の化粧品産業も、これから変わっていくのでしょうか?
執筆・参加しているメディア「美肌菌ラボ」
著書:「美肌マニアの薬剤師がすすめる"わたし"を活かす肌フローラ」
https://books.rakuten.co.jp/rk/973431926bf73be2bdd672e478be31ab/
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