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イオンシネマの料金を株主優待で大幅に安くしてもいい理由

私はイオンの株主なので、イオンシネマに行くことがあります。イオンシネマは株主優待カードを持っていると通常料金1,800円が1,000円になります。なんと半額近くです。非常にお得ですね。

その上、ドリンクSサイズまたはポップコーンとの引換券をもらえます(2019~2020年の話です。もしかしたら2021年以降は違う可能性があります)。

ではなぜこんなに安くしてもいいのでしょうか?株主だからという理由もありそうですが、今回は会計の知識で考えてみたいと思います。

変動費と固定費に分けて考えると理由が解る

まずは変動費と固定費で考えてみましょう。映画館では、変動費は飲食物ですね。チケットの紙代と印刷代は微々たるものなので無視しましょう。それよりも、家賃や設備の工事費が圧倒的に多いでしょう。家賃や設備費は固定費です。

細かいことを言うと、設備費は減価償却費として耐用年数に分けて費用計上します。しかし、ここは経理の人とか会計の専門家だけ解れば十分です。

固定費というものは何もしなくても発生する出費です。例えば家賃がいい例です。ちなみに水道光熱費は使用量に応じて変わるので変動費ですね(正確には基本料金が固定費で使用量に応じた料金が変動費という二部料金制です)。

変動費と固定費についてはこちらの記事を参考にしてください。

何もしなくても出費がかかるなら安くしてでも客席を埋めた方がいい

つまり、何もしなくても家賃が発生するなら、安くしてでも客を入れた方がいいのです。同じく設備産業であるホテルやカラオケ、マンガ喫茶も同様です。建物や設備にかかる費用は客数に関係なく膨大に発生しているので、映画館やカラオケなどは安い料金のプランや時間帯が発生するのです。

そういえばホテルの場合は平日の方が安いことがありますね。マンガ喫茶はモーニングパックやナイトパックがありますね。これらは客が少ない時間帯に安くすることで、客を増やそうと言う試みなわけです。何もしなくても固定費はかかりますので。

終わりに

会計を学ぶと、世の中の料金設定に関するからくりが解ります。会計は仕事でも役立つ知識なのですが、教養としても面白いのです。

会計に興味を持ったらぜひ学んでみてください。学んで損はない知識ですよ。会計の知識についてはこちらにまとめてありますので、参考にしてみてください。


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