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大きな謎『ノルドストリーム爆破事件』真相を”OSINT”で解き明かして!

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1年以上が経ったいま、ウクライナ情勢で大きな謎となっているのが『ノルドストリーム爆破事件』です。

なぜこの事件に私が注目しているのか?

それは、国際ニュースでも度々報道されていた事件でしたし、関係国及びメディアによって様々な情報が発信されていますが、裏付けのない報道が多く、まるで錯綜状態にある事件。

次第に憶測も大きくなっている中、真相の究明がどこまで進むのか注目されている事件だからです。

実は1か月前、真相究明に近づいたか!?と思わせる報道もあった『ノルドストリーム爆破事件』、その後、1か月が経ったいま、いきなり国際ニュースでも取り上げられなくなってしまい、事件の迷宮入りがささやかれています。

そこで、1か月前に各国が報道した内容をまとめてみましたので、是非とも皆さんのお力で真相を解明して欲しく、今回ボソッとさせていただきました。

果たして『ノルドストリーム爆破事件』の犯人は誰?

近い未来、歴史の教科書にも載るであろうこの事件、

世界的に注目されている事件を誰が解決するのか?


1か月前に報道された『ノルドストリーム爆破事件』の謎

まずは事件の概要を簡単に説明します。

2022年9月26日午後、バルト海を介してロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」で大規模なガス漏れが起きました。

その後の調査ではスウェーデン治安当局は「爆発物の一部が見つかった」「何者かによる破壊工作」と断定、現在でも捜査が行われている。

これが『ノルドストリーム爆破事件』です。

破壊直後、欧米の疑惑の目はロシアに向けられていました。

ロシア説

ウクライナの大統領顧問
「ノルド・ストリーム1のガス漏れはロシアによるテロ攻撃であり、EUへの攻撃にほかならない。」

アメリカのエネルギー長官
ロシアに責任があると「思われる」と発言。

ドイツ政府当局担当
「ロシアが爆発の責任を負っている」とほのめかした。

その後、進展がなかったのですが、1か月前に突然、連日のように国際ニュースで報道されたのです。

しかも、ニュースを発信した国が違えば、見方も伝え方かも違っており、まさに”情報錯そう状態”でした。

そして、それらの一連のニュースの中で【新たな説】が発表されました。

それが、

●アメリカ説(中国からの発信)

●親ウクライナ派説(アメリカからの発信)

●偽旗作戦説(ドイツからの発信)

それでは、各国の報道内容をみてみましょう。


中国の国営テレビ報道による”アメリカ説”

中国では連日のように、【中国国営テレビ】で『ノルドストリーム爆破事件』が報道されており、アメリカ説を唱えております。

この説の証拠として挙げられているのが、アメリカのジャーナリストのシーモア・ハーシュ氏が語った内容です。

「バイデン政権の命令でアメリカ海軍のダイバーが爆破した」

これをまっさきにホワイトハウスは”誤報”と発表、報道を完全に否定したことで、日本を含む欧米にはあまり報道されていないので、ご存知ない方が多い発言ではないでしょうか?

しかし、この発言内容はロシアや中国では大々的に報道されており、一部内容をご紹介しますと・・・

「外国の専門家はノルドストリームの破壊はアメリカが自国の利益のために欧州に仕掛けた”経済戦争”だ」

「これはどの国もできることではない、当然アメリカが行った。破壊することで利益を得られ、同時に欧州とロシアの関係を断ち切ることができる」

「ドイツの大使は、ノルドストリームの破壊は到底受け入れられない。世界の安全を脅かし深い懸念をもたらすと表明している」

「フィンランドの報道によると、欧州のアメリカへのエネルギー依存度はさらに増しているという。」

NHK番組『国際報道2023』「中国で連日報道される『ノルドストリーム爆破事件』」3/6放送分より

もちろんお気づきの方はいらっしゃるでしょうが、ウクライナ侵攻が始まって以来、情報戦が繰り広げられているので、中国の報道内容は本当のことなのかな?と思った方も少なくはないと思います。

「これは中国とロシアが連携して情報戦を展開しているのでは?」

という指摘も出てきてもおかしくない状態でしょう。


アメリカのメディアによる”親ウクライナ派説”

次に、中国から疑惑を持たれているアメリカ側からの報道内容を見てみましょう。

【ニューヨーク・タイムズ】
「アメリカ政府当局者の話として、”親ウクライナ派の勢力”による攻撃が原因だったことを示す新たな情報がある」

破壊工作を行ったのは・・・
●プーチン大統領の反対勢力
●ウクライナ人かロシア人、または両方か、アメリカ人・イギリス人は関与していない
●軍などに無関係のダイバーが爆発物を設置したのではとみられています。

NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』「ノルドストリーム爆破事件 破壊工作は親ウク派?」3/8放送分より

この【ニューヨーク・タイムズ】の報道に対して、各国から発信した内容をまとめますと・・・

●アメリカ政府当局者
「ドイツ・スウェーデン・デンマークと行っている調査の結果待ちだ」

●ドイツ政府
「報道は注視しているが調査の結論はでていない」

●ウクライナ政府当局者
ロイター通信に対して「疑いの余地なくウクライナは関与していない」

●ロシア
「破壊工作について国連の場で追及する構え」

NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』「ノルドストリーム爆破事件 破壊工作は親ウク派?」3/8放送分より


ドイツ検察が発表した”偽旗作戦説”

さらに真相究明が困難になっていく状況になります。

今回の事件の被害者側であるドイツで、テレビ局【ドイツ ZDF】が調査結果が発表されたことにより、この事件の奥深さを感じることになります。

【ドイツ ZDF】が報道
「ドイツ連邦検察庁はこの攻撃に関係した可能性のある船を捜査したことを明らかにしました。」

ドイツの検察当局
「疑いのある船を捜索し、押収物の分析を進めている」

ドイツの国防相
「ウクライナの犯行に見せかけた”偽旗作戦”の可能性に言及」しています。

NHK番組『国際報道2023』「ノルドストリーム爆破事件 ドイツ検察 関与疑いの船 捜索」3/9放送分より

”偽旗作戦”とは、ウクライナに責任をなすりつける作戦です。

たとえ押収物が見つかったとしても、それは”わざと”事件犯行現場に誰かが置いたのではととらえられることもできると報道されたことによって、事件は迷宮入り寸前までにきております。


”デジタルハンター”たちが事件を解決する?


【ドイツ ZDF】が報道した内容に、事件に関与したと思われる”船”に関する詳細な情報も公表されました。

「2人のウクライナ人が所有する会社がクルーザーを借り、9/6に偽造したパスポートを持った6人の乗組員がドイツのロストフからダースを経由してパイプラインに向かった」

「これは極めてプロフェッショナルな行為。爆発物は市場で入手できるわけではありません。水深70mで行われた破壊工作、ボート一隻では不十分です。数隻の船が関与したはずです。破壊工作を行ったのはプロフェッショナルで諜報活動の特別な訓練を受けたと考えられる。」

「このような憶測はロシアの得になります。欧米諸国を不安に落とし込み、ウクライナへの支援を辞めさせる」

NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』「ノルドストリーム爆破事件 爆発物を運んだ疑い船を捜索」3/9放送分より


さあ、この情報をもとに、あなたはこの事件の謎を解明することはできるでしょうか?

実は、世界の皆さんは”OSINT(オープンソース・インテリジェンス)”を使って、真相解明に乗り出しているんです。

もし、この難事件、世界的に注目されている大いなる謎であるこの事件を、あなたが解決することができたら・・・


ベリングキャットをはじめとするデジタルハンター達の秘密兵器「OSINT」


OSINT(オープンソース・インテリジェンス:Open Source Intelligence)とは・・・

世界のインターネット上にある膨大な情報や、

皆さんが日々使っているSNSに投稿された情報・画像・動画、地図による情報、そして宇宙からの衛星画像など、誰がもアクセスできる「公開情報」を駆使して、

戦争の実情や犯罪の現場、国家が隠蔽したい真実などを解明していく手法を『OSINT』とと言います。

この『OSINT』を駆使して、国家権力がひた隠ししていた“不都合な真実”を暴き公表した団体”ベリングキャット”は有名ですよね。

実際に『OSINT』を駆使して、1か月前に公表された報道内容をもとに、捜査している方々もいらっしゃいます。



あなたが歴史の教科書に載る!?


ここからは私の勝手な妄想時間です。

勝手ながら、『ノルドストリーム爆破事件』は近い未来、歴史の教科書に載る出来事だと思っております。

なぜなら、この事件を知ったときに思いついた”過去の事件”があったからです。

それは”第一次世界戦争のきっかけ”ともなったあの事件です。

歴史の教科書にはこのように書かれていると思います。

1914年にオーストリア皇太子夫妻が暗殺されるという事件が起きました。
これをきっかけとして、世界的規模の戦争・第一次世界大戦が始まりました。

『ノルドストリーム爆破事件』を将来振り返ったとき、

歴史の教科書にはこのように記載されるのではないでしょうか。

●ウクライナ侵攻を激化させた原因
●世界各国がエネルギー戦略を見直したきっかけ

つまり、歴史の教科書に『ノルドストリーム爆破事件』の真犯人を暴いたあなたの名前も載るかもしれません。

さあ、あなたが謎を解いて、世界を驚かせて!

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