【読書】親子関係というよくわからないけど奇跡的な繋がりについて考えさせられる本
#読書の秋2023 すっかり秋めいてきて、でも日中はまだ暖かい。
読書には最高の季節です。
私は、いわた書店一万円選書の読書の旅が続いています。
宮下奈都さんのエッセイに続いて、家族について考える一冊として、岩田さんが選んでくれたのがこちら。
高橋和巳『子は親を救うために「心の病」になる』
これがまたうなる一冊です。
子どもと言っても、1人の人間そう思って接したいと、夫婦では話して子育てというものに向き合ってきました。
要するに、主体性や自立というものを促していきたい派です。
それはそれで間違っていないのだと思いたいですが、この本を読み進めると家族という単位の深遠さ、神々しさを感じずにはいられません。
子どもがこちらの理解の範疇を超えたことをしでかした時に、私はむしろ子どもらしさを感じていました。
しかし、必ずしもそれが単に幼心から出てきた行動や言動ではなく、むしろ大人が忘れてしまった、またはうまく扱うことのできない能力を発揮しているとしたらどうだろう。
子どものその言動の原因がどこからきたのか。
自立を促しているはずが、子どもを縛り付けていたらどうだろう。
親子とは、一体どんな関係で、他の人間関係と何が違うのか。
親から子への無償の愛と同じかそれ以上の子から親への無償の愛があるとしたら、日々の子へのイライラがなくなるどころか、胸が熱くなるのを感じます。
「子どもだから、きっと」という思い込みをなくすことは簡単ではない。
しかし、子どもたちの世界は単純ではない、思いもよらない、そして愛に満ちているかもしれないと、その可能性に気づくことは大きな前進だと思います。
この本の教えてくれることは、親子関係、親である自分自身に大きな助けになるのだと感じます。
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