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わたしの勤務大戦争史

今週も半分を在宅勤務でやり過ごした。

会社では社長が役員が部長が、出社をしてFace-to-Faceのコミュニケーションを奨励している。

そろそろみんな戻って来いよっていうプレッシャーをかけている。

世界一の大富豪で天才で奇人のイーロン・マスクも極端なことを言い始めた。

オフィスで最低週40時間を働くか、会社を辞めるかだ

第一次勤務対戦

2年前の東京はまさにロックダウン。
オフィスも原則出社禁止が続いていた。

その甲斐あって急速にリモートワーク環境は一気に整った。
最初は年齢差による出社派、在宅派の戦いがあった。

やっぱりリアルがいいよねというおじさまたち。
リモートでも結構やれるよねという若人たち。

半年経ち、1年経ち、結果としてわたしの会社は在宅派が多数派を勝ち取った。

行きたいやつは行けばいいの冷戦期

おじさまたちは、何かと理由をつけて出社を続けたが、それを否定することもないので、両派閥はそれぞれの道を進んだ。

両者は平等なようで、本当は違う。

在宅派は、リアルもたまにはいいよねと、週に1,2回の出社を気晴らしにも使えた。
それは出社派にはない、特権だった。

わたしはというと、がぜん在宅派だ。

感染予防としての在宅勤務が推奨されていた時期、「管理職が率先してリモートワークをしないと、みんなが安心して働けない」と豪語して、進んで家に引きこもった。

年上の同僚や上長の気持ちは分からなくもないが、若年社員の空気を読んで、柔軟で働きやすい環境をつくるマネージャーを演じるということはより大切だと思った。

というのは建前で、本気で家で働くことが気楽ではかどった。

きっと裏には犠牲者もいただろう。
実際にわたしが来ないからコミュニケーションが遅れると不満を漏らす者もいた。

それも含めて慣れろと思っていた。そうでもしなければ働き方は変わらない。
ここで踏ん張れば在宅勤務が市民権を得られるのだとこちらも必死に家に引きこもった。

そして、第二次勤務対戦勃発

2年が経ち、だれにとっても外を歩くことが大きな不安ではなくなった。
本業の仕事も忙しさを取り戻しつつある最近、出社派がふたたび息を吹き返してきた。

いつか来るだろうというその時がとうとう始まってしまった。

わたしたち在宅派はゲリラ戦を続ける。

「今度いつ出社?」、「やっぱりたまに顔合わせるっていいよね」という上司の準パワハラ発言にもめげずに。

「会議は原則Teams、Zoomでお願いします!」
「チャットもメールも即レスするのでいつでも連絡ください!」

そして、たまに気晴らしにオフィスにも行きますから。

だから、どうか週40時間オフィス勤務だけは勘弁してください。


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