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障害者の就労難易度高い/230604



時間という普遍に試されている。

38歳で社会人になると、当然経歴なんぞ無い。

「何をしてきた人なのか?」
「何ができる人なのか?」

とにかくシビアに判定される。
そこに「趣味でやってまして」「学校で学んでました」は通用せず、超絶客観的な「経歴」「資格」が無い限り「無」となる。

採用側の気持ちもよくわかる。
山ほど来る応募を素早く判断するには目に見える「経歴」か「資格」しか無い。
一々話を聞いている時間なんぞどこにも無いからそれらが必要となる。
わかりやすい。

だけど、時間だけは戻せない。
無い経歴をあることにはできない。

最近、そこにかなり捉われて考えていて、「本気でどうにもできないな」というお手上げ状態に陥った。
それでもあちこち小狡い手を使ってここまで来て、そのおかげでまた新しく正社員の面接が入ったり、来週は決まった派遣の顔合わせとなっている。

社会の不寛容さを嘆きたくもなるけど、実際、そうしたところで何も変わらない。
だけどそれでも時々すごく悔しい。
不寛容になる理由も理解できるし、あとはやるしかないわけで。

障害者雇用も再び視野に入れて、正社員でも時短がある会社も面接までいくつか進んだ。
改めて自己分析をしてみたり。

実はデザイナー以外にもう一つ希望職種を増やしたのが今日。
それは未経験。

大人になるとわかるけど、着たい服と似合う服や落ち着く服は違うとわかる。
理想と現実の理解とすり合わせの作業。

骨格どストレートの私がフリフリの服をどんなに求めてもTシャツにスパッツが一番しっくり来るように、やりたいこととできることはまた違うと改めて思った。

やりたいことも視野に入れて、できることも視野に入れて、そう思うと選択肢がまだまだあって安心はできる。
だけど、高い高い崖を登っている感覚。

とにかくブランクのある障害者の社会復帰が難しい。
復帰するほど最初からやってないのでアラフォーで社会人になることの難しさを感じている。

それに私ほどではなくとも社会復帰のフェーズでの難易度は容易に想像できる。
一度社会でやられてしまって、そこに戻ることも怖いだろうし、当然「働いていた頃くらいやりたい」と思うだろうし、そこは私より不安があるだろう、と。

◼︎最悪の時期

◼︎回復期

◼︎回復期2

◼︎社会復帰

【回復期2】がすごくミソな気がしている。
日常生活は送れるようになった。
少し暇を感じるようになって、働こうかな、と思って働いてみる、この期間のこと。

◼︎最悪の時期/2020.6まで

◼︎回復期/2020.7〜2021.4

◼︎回復期2/2021.5〜2021.8

◼︎社会復帰/2021.8〜

自分の場合はこんなかんじ。

【回復期2】は2021年、積極的分離の頃。
体調も落ち着き、発作も出なくなり、外食もできるようになって、眠れるようになる。
毎日「暇だな明日なにしよう」と思い始めて、かつては週に一度外出したら残りの6日は休まなければいけなかったのに、毎日出歩いても大丈夫になった。

12万字のエッセイを2ヶ月かけて書いて応募し、それを自分の区切りとして、美容院のアシスタントとして働き始める。
正社員こそ正義、と当時は思っていたので悔しかったし働きたかったけれど、それは理想。

とにかくまずは現実を満たすことが義務。
現実を満たせて初めて理想に向かえるから。

週2/5hを継続させること

を最初は目標にし、頓服を飲みまくってとにかくまっすぐ帰宅してとにかく「仕事に行ける状態」を毎週作ることに全神経を注いだ。
そうすると「なんか暇だな」と、慣れてきた時、体調が大丈夫な時になると感じる自分独特のサインを感じる。

少ししてから週3/6hに。
時々5hに戻したり、週2に戻したり試行錯誤。
そしてデザイナーになってから電車通勤にし週4/5.6hにした。

だから今回の就活も【週4/5.6h】と条件を設定し、それを守り抜きたかった。

ただ、前職を退職する前から既に毎週東京に遊びに日帰りで行けるようになっていて、東京や電車に対する心理的な抵抗や不安がかなり減っていた。
毎週毎週東京都心に行くようになるうちに「やっぱデザイナーなら都心の方が仕事あるし、今なら行けそう」という心情になってきた。

その心情になることを心待ちにしていた。

それでも仕事で週4日もラッシュで東京に行き来する不安はめちゃくちゃある。
でも、やらないと仕事も無いし、とも認めた。

この、「負荷」と「耐えられそうな割合」のせめぎ合いをいつもしている。
素直に「これは負荷」と認めて「だけど今までの傾向だと今回はここまでいけそう」の見極めの連続だ。

週4/6hの負荷は条件つきで耐えられそう、と算出した。
その条件は「ラッシュに乗らないで」「遠すぎない勤務地」だったけど、そんなのあんまり無い。

そこで私は自分の職業に感謝することともなる。

デザイナーは割と朝が遅い。
9時からもあるけど10時からも普通で、11時も全然ある。
クリエイターは朝弱いし。
私だけか。

とりあえずそれなら一つ目のラッシュ問題は回避できることとなる。

遠すぎない勤務地は自分の地元から行きやすいところであればいい。
乗り換えが少ないか、乗り換えがスムーズにできるか、それも大きい。

そうなるとベストの条件は

◼︎週4/6h
◼︎始業時間が遅い
◼︎勤務地に行きやすい

そしてここから算出された更に譲れる仮の条件として、

◼︎朝遅いなら時短で週5いける

だった。
ただそれはまだ試していないので、ここが一番怖いのだ。

次のフェーズに入る時の恐怖は本気ででかい。 そして私の場合は更に、NO服薬だけど一応双極性障害なので「大きな決断をするから躁状態になってないか確認しとかなきゃ」の儀式も必要となる。
毎度友達や親、幼馴染に確認するようにしている。

あと、慣れてからフルフレックスならもう本気で入ったもん勝ちとも言えるとも理解できた。
プライベートととの境目は少し曖昧になるけれど、仕事ができるのは楽しそうだ。
あとお金稼げる。

とってもとってもお金が稼ぎたいので。

そう、私の求めているものはわかりやすいのだ。


やりたいことで沢山お金を稼ぎたい。


その一点。
稼ぎたい額も既に設定されている。

今思うと、結局は自己分析と得手不得手の洗い出し。
やりたいこととやりたくないことを選別し、やりたいこととできることも分ける。

◼︎やりたいこと
◼︎やりたくないこと
◼︎できること

可視化するとわかりやすいし求人検索もすぐにできる。

◼︎やりたいこと→○○
◼︎やりたくないこと→接客、ドライバー、事務、経理、清掃、
◼︎できること→デザイナー、ライター、編集、動画

その中でも順位をつけて、そこに勤務地を入れたらエントリーしやすい検索ができる。
条件は「これしか譲れない」しか入力しない。

自分のNGなもの、OKなものを完全に分ける。

◼︎電話応対NG
◼︎社内の女性と男性の割合に求めるものがある
◼︎会社の体力=大企業であることが望ましい

そういう、会社に条件があるとしたら(私はありませんが)その中で最も譲れないものだけを入力する。
私は今は週4/6hではなく「時短」のみにしている。
検索では引っかからない「日短」も沢山あることも気づいたからだ。

そうしてこうした優先順位をはっきりと頭に浮かべているので転職/派遣会社の提案や質問にすぐに答えられるのだと思う。
なので一番こだわりが無いのが正社員か契約か派遣かパートか、というところ。

お金もらえて経験積めたらなんでもいいです。
業種もなんでもいいです。
業務も逸脱しなければなんでもやります。

唯一今あるとするとデザイナーでオフィスカジュアルはしんどいということ。
シンプルに嫌だし内勤でそれ必要ないし、とも思うからだ。
もちろんそういう企業に入れてもらえたら従うけれど。

今日から応募し始めたもう一つの業務は、むしろオフィスカジュアルが仕事みたいなもんなのでそれはOK。
ヒール履けないけど、履けるようになれるかもしれないし。

いつだってできなかったことができるようになれるのは嬉しいし、
できていたけどできなくなって、再びできるようになれることは、もっと嬉しいのだ。
ありがたみが違うから。

とりあえず決定していると思われる会社も、来週に契約を交わすわけでもないしまだ断られることもありえる。

だけど選択肢をひとつゲットしていることは安心を生むので更に面白い仕事を探していきたい。
その間に派遣以上の条件の何かが決まったら最高。

そして、決まるまでは一時的に別の仕事も始める。
今年中には引っ越すことを大目標として。
絶対叶えてやるんだからーーー






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