《Hajimemashite, Welcome dance local tour workshop (BIC with MITAKA)》 ワークショップ レポート vol.3

2021年 3月28日 
"Hajimemashite, Welcome dance workshop"


BICプロジェクトとGlocalみたかのコラボレーション企画として三鷹武蔵野地域で行っているダンスワークショップ、第三回目です! 
Glocalみたかは、三鷹市を拠点に留学生と地域をつなぐ活動をしている市民団体です。今回は、参加者(7名、うち留学生4名、三鷹近郊に在住のICU学生・卒業生3名)とBICメンバー(5名)で、wsを実施しました。

今回は、武蔵野公会堂から井の頭公園へ移動し花見風のwsです!

井の頭恩賜公園 公園マップ


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wsの内容は、
①自己紹介
②公会堂でワームアップ
③井の頭公園で花見風ワーク
④昼食
⑤公会堂でワーク
⑥フィードバック

雨予報があって屋内で始めたのですが、せっかく桜の季節なので外に出たいと、お天気の様子をみながら、ワークショップをすすめてゆきました。
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以下、詳しい内容について書いてゆきます。
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10:30-
吉祥寺駅に集合し、武蔵野公会堂へ移動
到着したら部屋をwsのために整えました。
プロジェクターの設置(オースティンからかなみさんも参加)、会場やその周辺をみながらアイデアをふくらませる、机椅子の配置をかえる、など。


11:00-
自己紹介とワームアップをしました。
めいちゃんリードでからだをほぐし、ミラーリングをして、窓から外をみると曇り空が広がっていました。「曇り空が自分のなかへはいってくる」ことを想像して、そこにしばらくたたずみました。

なか



12:00-
外へ出て、井の頭公園へ。
桜が満開で、そのあいだをお花見にきた人びとが行き交い、写真をとりあっていました。
わたしたちは「木になる」「木が自分のからだの中にいる」ことを想像して、その場で5分間たたずみました。

桜


5分間たったあと、それぞれの体験を共有しあいました。
フィードバックでは、木が過ごしてきた時間が自分のなかにはいってきた、周りの池の水との循環を感じた、井の頭公園の中央にある池の歴史や水の循環を取り戻そうとしているという話など、それぞれの体験した五分間、そしてその場所の時間をふりかえりました。

12:30-
井の頭公園を横断し、途中桜の花をみて記念写真をとりながら雑木林のほうへ。移動中に留学生2人が新たに参加しました。
雑木林では、新たに参加した2人も加えて、屋内で試したミラーリングをおこないました。ふたり向き合って動きを集中してなぞりあうわたしたちの姿は、雑木林の中でどうみえたのでしょうか、通りすがりの親子に「なにをしているんですか?」と声かけていただき、お話している時間もあったようです。

かさ


ミラーリングのあとは、もういちど、「木が自分のからだの中にいる」まま5分間過ごすワークをおこないました。木や、前日の雨で湿った木の匂い、柔らかな土を感じながら、それぞれの場所でたたずみました。
フィードバックをするまえに、ながやさんが去り、めいちゃんのカメラの前でさよならインプロダンスをしました。

13:45- 
公園から移動して、昼食をたべました。
レストランのテラス席で、ケーキやサンドイッチやドリアなど各々食べたいものを注文して食べました。今回ws中に食事をしたのは初めてでした。

15:00- 
ふたたび武蔵野公会堂へ戻り、帰るとめいちゃんが一足先に踊っていました。みなで(めいちゃんは踊りながら)次のワークについて相談して、準備をしました。
最後に、椅子を使ったワークを行いました。
椅子に座り、「スライド」と「押し返す」というタスクを繰り返しながら、椅子と体の変化を味わいました。

いす2


15:25-
フィードバックをしました。
まずは、椅子のワークについてはこんな意見がありました。
自分の椅子に固執するのではなく、お互いの椅子を交換し、うごきまわるのがよかった。
椅子が違ってみえて、椅子にたいするあたらしい愛着を感じた。
普段だと椅子をうごかしたり、座ったりたったり、という方法でしかつかわないけれど、椅子にたいして新しい感覚が生まれる感じがよかった。
椅子と身体とののすばらしい時間があった。
みなダイナミックに動いていた。

そして、全体についてについてはこんな意見がありました。
新しい視点を発見できてよかった。
からだがやすらぎ、落ち着いた。またやってみたい。
活動にバリエーションがあったのはよかった。(外にでた、内でもした)
ダンスは重力から自由になれる。いつもとはちがう新しい視点をえたようなきがする。(桜をみる、椅子と出会うなど)これを地域のひとと共有できたらいいと思う。
ダンスのアイデアはどこにでもあるから、それを皆で探すのはたのしいとおもう。
たっぷり時間をとったワークショップで、目的をもったwsとは違う不思議な時間だった。
移動の時間で、ワークとワークのあいだの間がうまれたのが新鮮だった。
移動の時間や食事の時間で、おしゃべりをしながら言語をつかったコミュニケーション、身体のワークでは身体を意識的に使ったコミュニケーションをする、こういうふうにことばと身体両方ではなせたのがよかった。




今回は、桜咲き乱れる井の頭公園で、花見風のワークショップをおこないました。
天気予報をみると雨予報だったので当初予定の神代植物園ツアーから、武蔵野公会堂に変更。その後雨が降っていないようだったので、隣の井の頭公園へ行きました。
予定変更が続き、みな(特に私)少し混乱していましたが、今回部屋から外、それも人通りの多い街中にでてみると、桜だったり、おいしそうな食べ物だったり、それぞれのアンテナをくすぐるものがあふれていました。ws中にwsとは関係のないそれらの刺激に触れる時間があるということは、不確定要素が増えてとても大変なことだなとおもったけれど、ワークショップというゆっくりとした時間のながれを共有しているわたしたちの、個の時間がひきたつようで、なにか可能性があるきがしました。
街で個々人が身体のワークをした直後にそれぞれの感想を言いあう時間をとったということ。wsの最中に、みなでお店に行ってご飯をたべたということ。移動の時間、お散歩をとりいれたこと。寄り道をしながら、街中ならではの、それぞれの体験が見出せたようなきがしています。
また、最後の全体フィードバックでもあったように、これまでの経験を、地域の人やものや風景にひらいていくことについて、そのようなパフォーマンスの可能性について、次回のwsで話し合いをはじめられたらいいなと考えています。

どうなるかな、おたのしみに!

文章:ななこ(BICパフォーマー、Hajimemashite, Welcome, workshop コーディネート)映像:熊谷和彦(BICパフォーマー、Hajimemashite, Welcome, workshop アーキビスト)写真:WS参加者


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