「機械仕掛けの神」とは 【2022・8・3、追記】

 昨日、ツイッターで見かけて驚いたこと。

 作劇の用語「デウス・エクス・マキナ」はよく「機械仕掛けの神」と訳されます。もともとは古代ギリシャの演劇で、物語のプロットが破綻した演目の最後に神様が登場して無理やり〆るという演出を指していた、ということは色々なところで目にして知ってはいたのです。
 問題は「機械仕掛けの」という言葉でして、なんとはなしに歯車をガチャガチャいわせた巨大な人型のものが、舞台の上から降りてくるようなイメージを持っていたわけです。

 ところが、昨日見かけたツイートによりますと「機械仕掛けの神」の「機械仕掛け」とは、別に神様が機械でできているわけではなくて、神様役の役者さんが機械仕掛けの舞台装置で現れることを意味していたのだそうです。

 ツイートしているのは古代ギリシャ研究者の方で、NHKオンライン講座で講師もされているとのことなので信頼していいと思うんですが。

 種明かしをされてみると、なるほどと思うと同時に、以前のイメージが何だか恥ずかしくなってしまいます。
 なんだそのスチームパンクな神は、學天則かよ。というわけで、誰かにこのイメージを披露したわけでもないのに、勝手に頭を掻きむしっている。そんな週末でありました。

【2022・8・3追記】
 Twitterで凄くわかりやすい画像が流れてきましたので、追記してご紹介します。

 「機械仕掛けの神」という言葉から、巨大なロボット的なものを連想していたのが僕だけではなかったということが知れたという意味でも良かった・・・。

 こんなどうでもいい話に、最後までお付き合いいただきありがとうございました。本業のサイトもご覧いただければ幸いです。


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