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感想 乙嫁語り 14巻 ネタばれ注意

 乙嫁語り14巻、買いました!早速読みました。

 感想・・・。読んでいる時に思ったことをそのまま言語化すると・・・。

 え?アハル…テケ?アハルテケだよね、これ!アハルテケ!ああ、やっぱりアハルテケだ!アハルテケだ!細い!細い!ああ、アハルテケが走っている!アハルテケはやはり凄い馬なんだ。アハルテケ…アハルテケ…アハルテケ…。
 いや、冗談でなくこんな感じ。

 アハルテケの画像は、以前にTwitterで流れてきた写真を紹介した記事があるので、よかったらご覧ください。

 アハルテケはサラブレッドを見慣れている目には、ずいぶんと細く見えます。サラブレッドでもステイヤーだとかなり細い馬もいるんですが、それよりも更に細いんです。競馬の長距離レースなんか比べ物にならないほどの距離を走るエンデュランス競技や、草原での生活用の乗馬には向いているのかなぁと思いながらも、例えばサラブレッドでもスプリンターに多い筋骨隆々とした感じの逞しさには遠く見えます。
 トルクメニスタンの誇りに対して誠に失礼ながら、こっちの節穴の目には過酷な荒野で生き抜くしなやかな逞しさはあっても、単純なパワーやスピードではもっと筋肉質な馬の方があるんじゃないかと。アミルさんがカルルクさんに良い馬について説明するシーンは、僕のような半可通に対する一撃でありました。逞しく細すぎない馬を良い馬とするアミルさんは、それに反する姿のアハルテケに対して二度までも「あの馬は、特別です」と言い切ります。アハルテケは僕のような小賢しい物言いを撥ね返す、全く特別な馬なのです!
 馬競べで疾走するアハルテケ(名はカルカシュカ)の姿は、ただでさえ特徴を強調されて描かれているところに、ダイナミックな動きの描写が加わりグレイハウンドのようにすら見えます。
 なんかもう、今はアハルテケで頭が一杯で、日本でも飼育している牧場があるそうなので、今すぐ見に行きたいくらいの気持ちになってしまっております。

 さて、1巻の感想でも書きましたが、僕は「七つのロータス」という小説を現在中断中ではありますが書いておりまして、架空の世界ではありますが、草原で馬と共に生きる人々を主軸の一つとしております。
 そこでこの巻のハイライトである馬競べの描写ですね。本当にこの乙嫁語りという作品は僕が描きたいと思っているものを、まるで手が届かないようなハイレベルでこちらに叩きつけてくるのです。本当に、本当に、こういうのを書きたくて七つのロータスを書いていたんだよと、けっこう打ちのめされています。
 また今回初登場した3人のキャラの立たせ方が、もうっ!いやー、このくらい、どんなキャラか一発でわかるくらいキャラが立ってなきゃダメだよなぁ。
 あとちょっとネタバレですが、ジョルクが女性には全く慣れていないのが、ちょっといつもの姿とギャップがあって良かったですね。バイマトは本当に優しくて、アゼルはどんな時にもアゼルなんだなという感じ。
 ジョルクが馬に「お前は悪くない」と言うシーン、「馬は皆好き」と3人の答えが揃うシーンなんかは、彼らの馬への愛情の表現としてしっかり勉強させてもらわないといけないところですね。

 自分の創作のお手本にするにはレベルが高すぎて、という部分はあるのですが、小説の続きを書きたいなぁとしみじみ思ったりもしました。

 最後までご覧いただきありがとうございます。本業のサイトもご覧いただければ幸いです。


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