七つのロータス 第57章 パーラIV
第1章から
会議の間の壇は謁見の間の壇ほど高くはないから、人々を見下ろしている感じはしない。参議の資格を持つ高官たちが難しい話を続けている間、パーラは兄の姿に視線を注いでいた。オランエとはもう何日も、話すらしていなかった。今も時折視線をパーラに向けることはあるが、すぐに目を逸らしてしまう。パーラは高い壇の上で冷たい空気に包まれて、身の置き所がない心地だった。ほかにもてきにんしゃがあったのではな いのか。誰かの言葉が耳に届くが、何を言っているのかはほとんど理解できない。さ