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忙しいのが好きだけど、心はしんどい。矛盾だらけの刺激探求型HSP

最近、HSP(Highly Sensitive Person=繊細な気質を持つ人)という言葉が知られてきましたね。では、同じHSPでも、いろんな種類があることを知っていますか?

少し私の話をします。私は外に出るのが大好きで、休みの日でも一日中家にいることはありません。何かしないともったいないと思い、出かけます。大抵は図書館にいますが。

そんな性格なので、大学時代はスケジュールをパンパンに入れていました。1〜5限まで授業、午前中で授業が終わる日は午後にバイト。空きコマに友達と映画を観る…なんてこともしていました。

当時はとにかく忙しい=充実した毎日、だと思っていました。バイトも掛け持ちして、留学もして、人間関係が広がるのが嬉しかった。

でも、終わるとぐったり。体は疲れてないときも、気持ちが疲れて誰とも会いたくない、電車に乗るのもしんどいという時期がありました。

何週間も食欲不振が続いたとき、これはまずい、と思って大学のカウンセラーを受診。そこで「あなたはHSPかもしれない」と言われました。

本当は繊細な人、と言われた時は、心の中で反感を覚えました。自分で言うのもなんですが、緊張には強い方で、人前に立つのに快感を覚えることも。KYだね、なんて言われたこともあるし、繊細なんてとんでもない、と思っていました。

それからは、本を読んだり、調べたりしてHSPについて理解を深めていきました。そこで見つけたのが、刺激探求型HSPというワード。

刺激探求型HSPとは、非常に敏感なのに、刺激を求めてしまうという体質です。人と話したいから会う、でも会うと疲れる。自虐ネタは言うのに、イジられると落ち込む。など側からみるとかなりめんどくさい体質です。

もっとわかりやすく言うと、1人が好きなHSPなら問題ないのですが、人恋しいけど誰かと話すと疲れるのが刺激探求型HSPなのです。

こう書くとずいぶん大変そうだと思われがちですが、そうでもない一面もあります。例えば、HSPの特性である、その場の空気を感じ取る能力と、人好きな面を生かせば"コミュニケーション能力が高い"と言われます。あと、接客業のような短時間のコミュニケーションであれば、いくらでも楽しんでできました。

これはHSP全般に言えることですが、感受性や表現に優れているため、芸術的な分野の仕事につく人が多いそうです。今の仕事は、常に新しい知識を入れ、文を書くことでそれを表現できる、ぴったりの仕事だと思ってます。時に殺人的な忙しさをのぞけば。

忙しいのが好きなあなたも、隠れHSPかもしれません。楽しくて疲れる!だけなら特に問題はないですが、心がしんどくなるようなら、一度診断を。自分を知ると、心が楽になりますよ。

イラスト:minさん

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