駆け出し編集者のひとりごと

編集の仕事について2年。日々アンテナをビンビンに張りながら、考えたこと、思ったこと、感…

駆け出し編集者のひとりごと

編集の仕事について2年。日々アンテナをビンビンに張りながら、考えたこと、思ったこと、感じたこと、分析したことなどを呟きます。たまに仕事のこともお話しします。なにか感想くれたら嬉しいです。

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社外にお手本つくってもいいじゃないか。

入社して3年も経たないうちは、まず先輩みたいになろう!って思いますよね。私もそうです。でもある時ふと気づきました。 べつに、先輩をお手本にする必要はないのでは?と。 例えば、私の主な仕事は取材とライティングです。近くで見る先輩の取材は素晴らしく、私もこうなりたい!と思って技を盗んできました。でも、ライティングに関しては、この言葉は読者には難しくない?私はこうは書きたくない、と少し疑問を感じていました。 そこで、社外の先輩に目を向けてみることにしました。新聞のインタビュー記

    • GWだけど、皆好き勝手に出かける我が家。家庭というより、合宿所に近い雰囲気ある。

      • 知らない人とボードゲームをした日。②

        アルバイト終わりに、読書会で知り合った人から「ボードゲームの会に参加しませんか?」と誘われるままに来た水道橋。一つ目のカードゲームを終えて、だんだん場に慣れてきた。 次のゲームは、「名探偵コナン 犯人の犯沢さんの4コママンガ」。コナン好きなら誰もが知る、正体不明の”犯人”のスピンオフ漫画だ。ちなみにこれは青山先生が書いているのではなく、唯一認められている非公式のスピンオフ。 ルールは割と簡単。「犯人の犯沢さん」から抜粋されたコマ漫画のカードがそれぞれ配られ、順番に置いて四

        • 知らない人とボードゲームをした日。①

          始まりは、インスタのメッセージだった。土曜日、午前中のシフトを終えると、インスタのDMに読書会で知り合った人からメッセージが届いていた。 「○○さん、午後暇だったらボードゲームの会に来てくれませんか?」 …ボードゲーム? ボードゲームってあの、人生ゲームとかドンジャラとか? 懐かしい記憶をたどりつつも、面白そうなので参加してみることに。メンバーは、誘ってくれた人のほか、主催者も含めて初めましての人が二人。初対面の人とボードゲームをするのは初めてで、なんだかワクワクした。

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        社外にお手本つくってもいいじゃないか。

          食わなきゃ食われる、くらいの覚悟で同僚をおいて終電に飛び乗ってしまった…校了日は怖い。

          食わなきゃ食われる、くらいの覚悟で同僚をおいて終電に飛び乗ってしまった…校了日は怖い。

          心の中の江戸っ子が吠える瞬間。

          大人になると、わかってても言わないことってありますよね。「なんでこんなにお給料が低いんだろう?」とか、「遅くまで働かないといけないんだろ?」とか。たいていの人は心に仕舞っとくか、同僚同士で話して発散するか、SNSに投稿して自分で何とか気持ちを整理したりすると思います。 でも、私は言ってしまうんです。それも、社長に。「これ、募集していた条件と違いますよね?」とか。「このスケジュール、自分の裁量じゃどうにもならないと思います」とか。決して普段から気が強いタイプではないんです。で

          心の中の江戸っ子が吠える瞬間。

          テレワークになってから、勝手に裁量労働制にしているので、今日はあと1本原稿上げたらおしまい。(その代わり、21時までやる日もある) #テレワークあるある

          テレワークになってから、勝手に裁量労働制にしているので、今日はあと1本原稿上げたらおしまい。(その代わり、21時までやる日もある) #テレワークあるある

          パラリンピックの時期に思い出す「差別」の授業。

          パラリンピックが近づくと、思い出す授業があります。小学五年生の時、担任の先生がしてくれた話です。その先生は、授業の初めにいきなりこう言いました。 「実は先生、障がいを持ってるんだ」 教室は一瞬、静かになりました。続けて先生は言いました。 「歯並びがすごく悪いんだ」 教室はなーんだ、そんなことか、みたいな空気に変わりました。そんな空気を見て、先生はもう一言。 「実は先生、ハーフでもあるんだ」 今度は騒然。え、どこの国!?日本人じゃないの!?という声が飛び交いました。

          パラリンピックの時期に思い出す「差別」の授業。

          教えられるのを待ってるだけじゃ。リモートワークの落とし穴

          こんばんは。普段ビジネス書の類は読まないのですが、偶然見つけた書籍がすごく良かったので紹介します。その名も、「働く女子の仕事力アップ大全」。 紹介されているのは、いわゆるビジネスマナーと言われる基礎的な内容です。でも、グレーや薄いピンクを基調としたお洒落なデザインとイラストが、従来のビジネス書よりも手に取りやすさを感じさせます。 そして、読んでびっくり。この「基礎的な内容」を全く知らない自分がいたのです。そこで思い当たったのが、中小企業、そしてリモートワークという働き方の

          教えられるのを待ってるだけじゃ。リモートワークの落とし穴

          版元にこだわる理由。

          編プロで働いていますが、そろそろかねてより希望していた出版社で働きたいと思っています。編集に最も近いと言われているのは編プロなのに、なぜ出版社に行きたいのか?その理由をお話しします。 まず、"書籍を売る側と作る側の両方の視点"に立ってみたいから。これまで2つの視点を見てきました。一つは書店という"売る側の視点"、もう一つは編プロという"編集する側の視点"です。ここで一度、全体像を見渡せる高台に立ってみたい。 もう一つ、本の流通には欠かせない取次という視点もありますね。今は

          版元にこだわる理由。

          散々な評判だったオリンピックの開会式だけど、私は"客がいっぱいに見えるように"とデザインされた客席を見て鳥肌が立ったよ。無人なのに、あれ?人いる?と思わせる観客席。まさかこんなことになるとは思わなかっただろうな。 #オリンピック

          散々な評判だったオリンピックの開会式だけど、私は"客がいっぱいに見えるように"とデザインされた客席を見て鳥肌が立ったよ。無人なのに、あれ?人いる?と思わせる観客席。まさかこんなことになるとは思わなかっただろうな。 #オリンピック

          編集者ってどんなひと?

          いまさらですが自己紹介をします。はじめまして、駆け出しの編集者です。 本を読むのが好きで、いつか自分で作りたいと思って編集者を目指しましたが、実際の編集の仕事はずいぶんイメージと違いました。じゃあ、実際はどんな仕事なのかと説明をする前に、まずは編集者に向いている人を挙げてみたいと思います。 まず、面白いことが好きな人。これは絶対です。本は好きでなくてもいいですが、ある程度文章が書けたほうがいい。あとは、人と話すのが好きな人。そして、電話を掛けるのが苦ではない人です。 な

          編集者ってどんなひと?

          週刊誌の表と裏。

          突然ですが、あなたは週刊誌にどんなイメージを持っていますか。 芸能人のスキャンダル?政治汚職?ジャニーズ好きな人なら知りたくもないアイドルの恋人事情を暴露され、あまりいい思い出のない人もいるかも。 実は、週刊誌の内容は二つに分かれています。おそらく、皆さんが想像する政治やゴシップを取り上げるのが「一折」。そして、身近なコーナーや有名人の連載などが「二折(におり)」です。 先週、最終回を迎えたNHKのドラマ「半径5メートル」は週刊誌の二折を舞台にしたお話でした。主人公は一折

          号泣するほど叱られても、空は綺麗だった〜叱られる側の事情〜

          これを書いてる今、おそらく目はパンパンに腫れています。なぜかというと、仕事できつく叱られ号泣したからです。明日は友達と会う予定なのに、どうしてくれるんだ。 言い訳しておくと、私はちょっとやそっとでは泣かない方です。大抵は、若干ふてくされて返事するか、反省はするけどすぐに切り替えます。 ただ、今日の叱り方はキツかった。そこで、叱られる側から、理想の叱り方を分析してみることにしました。今後、後輩が出来て、今日の自分みたいな思いをしないようにという、備忘録でもあります。 悪い

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          忙しいのが好きだけど、心はしんどい。矛盾だらけの刺激探求型HSP

          最近、HSP(Highly Sensitive Person=繊細な気質を持つ人)という言葉が知られてきましたね。では、同じHSPでも、いろんな種類があることを知っていますか? 少し私の話をします。私は外に出るのが大好きで、休みの日でも一日中家にいることはありません。何かしないともったいないと思い、出かけます。大抵は図書館にいますが。 そんな性格なので、大学時代はスケジュールをパンパンに入れていました。1〜5限まで授業、午前中で授業が終わる日は午後にバイト。空きコマに友達

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          編集者vs校閲者の仁義なき闘い

          編集者と校閲者は、対極の仕事をしています。与えられた情報を最大限生かして、「読ませる」のが編集者。対して、「正しい情報を伝える」のが校閲者。 どちらの仕事も間違ってはいません。記事は読んでもらえなければ意味を持たないし、そこで情報が間違っていたら読者は失望する。でもだからこそ、編集と校閲は闘うのです。 私は編集者なので、校閲の指摘を見て正直ここまで指摘しなくてもいいだろう、と思うこともあります。例えば、語尾や言い回しに関して「HPではこうでした」という指摘。そりゃそうだ!

          編集者vs校閲者の仁義なき闘い