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ニュースを理解するのは難しい | daily

ここ半年ほどコロナの影響を知るために夕方のニュースを見るようにしています。家にTVがないので、iPadを使いNKKプラスというアプリで数十秒遅れのニュースを見ているのですが、配信されない映像も多く、何のための受信料なんだろうかと訝しく思っております。とはいえ、自分がフィルタリングして作ったRSSリーダーには出てこないような相撲や各種スポーツの話題を知ることができるので、それはそれで外部の目というか、この国が今何を報道したいと考えているのかを窺い知ることができるような気はいたします。

池上彰の解説が必要になるくらいにはこの世の中で流通しているニュースというのは理解するのが難しく、ヘッドラインを見ただけでは何がどうしてそうなっているのか、ということを把握できません。それゆえNewsPicksだったりSmartNewsだったりというニュースをまとめて解説してくれるようなサービスが成り立っているのかなとも思います。一時期流行った地政学的には、という前置き一つとってみても、地政学的にってどういうことなの、というのを深掘ろうとすると何冊も関連書籍を読まねばなりません。地政学的リスクが高まってますよね、と話している人はそれを理解しているのだと思うとすごいなと感心します。

最近話題の不正出金問題も、ニュースを見ているだけではその問題点を理解するのは困難です。数多のまとめサイトやニュース解説サイトなどを渡り歩いてみて、その結果ようやく全体像がなんとなく見えてくるというもので、それでも分からないことだらけではあります。幸いにして、分からない、と言ってはいけない職業ではないので仕事の際にもよく、どうなってるんですかね、さっぱり分かりませんね、と言ってはいるのですが、分からないということを認めるという以前に、分かっていることが少な過ぎると感じます。それでも一つの話題を追い続けるメディアというのは少なく、日々浅いヘッドラインのみが大量に流れていく、というのは健全なのでしょうか。

などということを考えつつケンブリッジ・アナリティカ事件の内部告発を読んでいたのですが、この事件もスノーデン事件も、いまのSNSのデータ利用規制や政治広告の規制につながっているわけで、テクノロジーに法と秩序が追いついていない感じがいたします。法と秩序の民である一般市民においては、ルール化されていないものは知りようがないですし、規約の改定箇所を検証するよりは新しいUIを体験したいわけです。

特殊詐欺、というのはいい名称だなと思うのですが、それは巧妙に仕組まれた詐欺のその特殊性を一言で言い表しているからで、最近のIT関連事件とかセキュリティ関連の事件にもそうした名称があればいいのにね、と思いました。

本の紹介です

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dailyの方は文字通りほぼ毎日のような更新を自らに課しているわけですが、Weeklyの方は有料というだけあって内容の充実ぶりはDailyの比ではありません。Weeklyはこちら。
Dailyでは読めない長い前置きと、その前置きからそっちにいくのか!という有料部分は必見です。
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