世界のスパイスシリーズ
組み合わせは同じなのに配合が違うと全然違う味になる。使っているスパイスはほぼ同じなのにちょっとしたブレンドの違いがメキシカンスパイスミックスになったり、カレーパウダーのようになったり、ケイジャンミックスになったり、モロッカンミックスになったりする。様々な国や地域に行きたいと思い、いろいろな世界のスパイスミックスを作ってみた。
フランスからの移民がカナダに移り、のちに南部アメリカに住むようになりヨーロッパ、アフリカそしてアメリカの美味しい要素を組み合わせて完成させていったと言われている「ケイジャンミックス」
インドネシアからクローブが持ち込まれ、様々な漢方などにも使われるようになる。シルクロードがフェンネルを地中海から持ってきてくれた。絹の道と言われたシルクロードの陸路と香料の道と言われたスパイスロードの海路が交わり生まれた五香粉(チャイニーズミックス)。
アラブの人々がアフリカに移りすみ、砂漠の中での調理方法を確立していったと言われているタジン料理。欠かせなかったのはスパイスミックス。豊かな風味がお肉も野菜も魚も美味しくしてくれるモロッカンスパイスミックス。
カリブ諸島でシナモン、クローブ、ブラックペッパーが融合したような夢のスパイスを発見し、のちに「オールスパイス」と名ずけられた。オールスパイス、シナモンそして独特の辛みが美味しさを引き立ててくれているジャマイカンミックス。
マンゴーの酸味とミントやコリアンダーの爽やかさ、インドの屋台料理には欠かせないチャートマサラは肉、魚の下味にも、料理全般のみならずフルーツのシーズニング、ドリンクにも幅広く使えるインディアンミックス。
トマト、玉ねぎ、ライムをこのスパイスと混ぜればもうそこはメキシコ。ライムの酸味と唐辛子の香ばしさ、クミンの風味が際立って美味しさを作ってくれているメキシカンスパイスミックス。
現在は6種類の世界のスパイスシリーズだがイタリアン、コリアン、ジャパニーズ、タイ、インドネシア、マレーシアなどなどまだまだ作りたいミックス。スパイスを通して旅をしたい場所はたくさんある。
スパイスというパーツは一緒だが組み合わせや、どのパーツや個性が強く出るかでミックススパイスの出来上がりは変わってくる。構成されている要素は違うが住んでいる場所や環境で見た目が変わってくる人間。
世界中のスパイスも人たちも同じであってみんな違う。繋がっているのを知ることができるのもスパイスの力なのではないだろうか。
これからも様々な「世界のスパイスシリーズ」を作って世界をもっと身近にそして世界をもっと平和に。
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