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支笏洞爺の旅(3) 洞爺湖遊覧&中島編 

北海道の支笏洞爺国立公園を4泊5日で巡った旅日記。3日目は有珠山ロープウェイをエンジョイした後は、洞爺湖遊覧船で中島に上陸した。
太古の噴火により誕生した洞爺湖の歴史を体感しつつ、大自然の息吹を感じる離島を楽しみ、日本有数のカルデラ湖を満喫した。

洞爺湖と中島

洞爺湖の起源は約11万年前の巨大噴火。この噴火で多量のマグマが地上に放出され巨大なカルデラがつくられ、そのカルデラに水がたまってできたカルデラ湖が洞爺湖だ。北海道にある屈斜路湖支笏湖に次いで国内で3番目に大きなカルデラ湖だ。
中央には約5万年前の噴火で形成された溶岩ドーム群からなる中島がある。大島と弁天島・観音島・饅頭島の4島を総称して中島と呼んでおり、円形の湖の真ん中にあり、その佇まいは洞爺湖のシンボル的な存在だ。
以下のドローンで空撮した動画が全貌を伝えてくれる。

大島・弁天島・観音島・饅頭島の4つの島(の総称)『中島』

洞爺湖遊覧船

その中島(大島)に上陸できるのが、洞爺湖遊覧船(洞爺湖汽船)だ。
遊覧船は夏季は30分ごと、冬季は60分ごとに運航され大人1500円。
中島に上陸しない場合は約50分の船旅となり、中島に上陸すると30分後の船に乗り換えて岸に戻り合計約80分の船旅だ。
桟橋は洞爺湖温泉の中心地の湖畔にあり、無料の駐車場が利用できる。

船は一等席もあり2階まである二層構造で、中には売店もあり快適な船旅となる。夕方だからなのか、乗客も少なくゆったり過ごせた。
蝦夷富士として親しまれる標高1,898mの羊蹄山を、遠くに眺めつつ海面を疾走する。
青い湖面と島々の姿を見ながらの疾走は飽きることなく、程なくして中島に到着した。

羊蹄山を眺めつつ船は進む
中島の一つ
中島は合計4つの島の総称

中島への上陸

船は大島に着岸する

中島4島の中で上陸可能なのは大島で、16:00頃に船は着岸した。
森林に囲まれた佇まいは太古の息吹を感じ、どこか異国の離島に辿り着いたような既視感に捉われる。
中島はどの島も無人島である。
静寂が心地よく心を澄ませ、いつしか太古の大噴火による地殻変動が、脳内で再現されるような不思議な磁場を持つ離島だ。
北海道屈指のパワースポットといわれているらしいが、そんな気もする。

夕方なので降りる客も少ない
有珠山や昭和新山などの山々まで望む

あいにく夕方になると散策道は閉ざされていて、エゾシカとの遭遇は実現しなかった。
散策は島の一周で3時間ほどで、1時間ほどのショートコースもある。
「湖の森博物館」の管理者のご老人が閉館が間近だから、「お金はいらないよ」と招き入れてくれた。
パネルと映像で太古からの洞爺湖中島の成立の歩みが理解しやすい。

快適な湖からの微風を浴びつつ30分ほどの島散策と博物館の見学であっという間に時は過ぎ、帰りの船便がやって来た。
帰りの船旅は中島と遠くに見える羊蹄山を眺めつつあっという間に終わり。
行きと違うエスポワールと言う城のような船で、最上部に二層の甲板があり、より遠くまで景色が楽しめた。
多くの湖のフェリーに乗ったが、これ程の充実した船旅はなかった。

帰りの船はエスポワール
帰り便から眺める中島の島々
人懐っこい海鳥達

レイクヒルファーム

そして3日目最後に立ち寄ったのが、湖畔から車で15分の「レークヒル・ファーム」。
牧場が経営しているので、毎朝しぼりたての牛乳を使用した自家製ジェラートが楽しめる。メニューは約20種類。

赤紫蘇のジェラート

単なるジェラート屋さんではなく、店舗の背後には広大の牧草地のようなガーデンがあり背景には羊蹄山が聳える。
そして、ガーデンには山羊や羊などの動物が飼育されていて、綺麗な花々が植えられている。
北海道の広大な原野を甘味と共に満喫した。

背後には羊蹄山が
アイドル、山羊のyuki

最後に洞爺湖の絶景ポイントのサイロ展望台を目指したが、18:00を過ぎて閉まっていたので断念した。

夕食は高価格なホテルのレストランは利用せずに、洞爺湖畔の寿司屋「あい川」を訪ねた。特上にぎりが2300円で、ネタは地場の鮮魚を使用し新鮮で美味だ。
リーズナブルに済ませて充実した3日目を終えた。

次回は4日目以降を支笏湖をメインにレポートする。


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