見出し画像

求めよさらば与えられん

なんとかだましだまし続けてきた労働学生生活。なにがなにがわかってわからないのかがよくわからないという状況で、とりあえずストレスによる心身の消耗はどんどんと進み、心の支えだった好きなこと各種をする余裕はどんどんとなくなり、それを側から見ているもう1人の自分が「さすがにこれはまずいんじゃね?」というので、とりあえず大学のウェルビーイング・サポートを頼ってみることにしました。

過去に受けたCBTやカウンセリングもさして効果を感じることなく、決まったセッション数を迎えたところで放り出され、その後のフォローもなく自動的に終わったという経験から、さして期待はしていなかったというのが正直なところ。それでも頼ろうと思ったのは、万が一自滅したときに落第を避ける措置を受けられるように予防線を貼っておこうと思ったからです。電話が大の苦手な私があえて電話アポイントメントを選んだのは、弱音を吐くには顔が見えない方が都合がいいから。

そして当日、1時間以上かけて、話を聞いてもらっただけでなく、具体的な対策もたくさん提案してもらいました。どうせ口先だけの共感だったり、ポジティブ思考だとか、呼吸練習だとか瞑想だとか、ありきたりなことを提案されたりするんだろうと思っていたのに、実際には、ストレス緩和のための鍼治療を嘘みたいなお手頃価格で受けられるように手配をしてくれたり、最大のストレッサーだった課題締切をペナルティなしで延長できるように手筈を整えてくれたり、その他各方面からのサポート提案やらアレンジまで。さらにはそれらをまとめたものをメールで知らせてくれた上に、フォローアップ・アポイントメントまで取ってくれるという素晴らしさ。結構リベラルな大学だという印象はあったのですが、ここまでとは。

あまりに手厚いサポートに、この程度の困り具合でそんなにしてもらっていいんですか?と恐縮してしまい、思わず「リソースの無駄使いになるかもしれないし、もうちょっと自分でがんばってみてから(とある提案された)サポートを受けるかは決めようかと」というと、「高額な授業料を払ってるんだし、サポート元のサポートはお金持ちに任せて、受けられるものは遠慮せずにじゃんじゃん受けなさい」というなんとも頼もしい返事でした。

おかげで抱えきれないほどに重たくなっていた胸の奥の鉛が、しゅるしゅると小さくなり、不安と混乱でどうにも進まなかった課題もゆっくり進みだしました。と同時に、最近急にまた忙しくなってあわあわしていた仕事のほうも、ここに来てまた技術の向上を感じることができて、私もクライアントも嬉しい限り。

きっとこれから卒業まで、にっちもさっちもいかなるクライシスは繰り返しやってくるのでしょうが、助けを求めればちゃんと手を差し伸べてくれる環境にいる、という安心感はなんとも心強いものです。

しかしこの年にして労働学生、思ってたよりずっと大変だな(ぼそっ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?