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押しても引いてもダメなら捻ってみる

ロックダウン緩和後初めての乗馬レッスン以来、ずっと違和感があった右手中指。マイルドな突き指みたいな痛みなんだけど、目立った腫れもなく。

突き指どころか指自体を怪我するようなことは一切なかったこともあって、手首か前腕の筋肉か筋を知らずに痛めたのかなと思いつつ、痛みもそこまで酷くないし、そのうち治るでしょと、気が向いた時にセルフ施術をしつつ半放置すること数ヶ月。

ところがこの数週間、痛みが増してきて、仕事中に右手をかばうようになってきて、さすがに危機を感じ始めたのでした。疲労骨折とか、変形性関節炎とかだったら嫌だなあと思いつつ、GPに相談する前に、ちゃんとテストをして原因のあたりをつけることにしました。

でもね、実はテスト、あんまり得意じゃないのです。各種テストと検証の方法を覚えるのが苦痛で、ついつい得意な触診に逃げてしまってきたので。触診とテストが両方得意になったら最強なので、当面の課題です。

そんな訳で、右の中指から肘まで、テストと触診で「ちょっとどうなってんのよ?」とお伺いを立てたところ、どうも捻る動きに関する何かが痛みの元ではないか、というところに辿り着いた時点で家を出る時間。

それから用事を済まし、自宅に戻ってぼーっとしながら、なんかもう痛いなーとイラつきながら、何も考えずに何気に手首をぐりんと骨ごと捻ったら、ゴキッと、私のオステオパスが施術の最後にやる背骨の調整さながらの、派手な音が鳴りました。

そもそも私は関節を鳴らす時の音が苦手で、誰かが近くで指をポキポキしてるだけで鳥肌が立地ます。なので自分でわざわざ自分の関節を鳴らすなんてことは絶対やらないので、自分でやって自分でびっくり。なにしろ、私の専門は筋肉と筋膜と筋なので、関節を揺らすことはあっても、ダイレクトにアプローチしてゴキッと動かすとかはやらないのです。

ところがですよ。その直後に、直感的に、あ、指の痛いの治った、とわかったのです。おそらく、手首周辺にある骨のどこかとどこかが微妙にずれたまま元に戻れずにいたのでしょう。さすがに4ヶ月近くもその状態が続いていて、周りの筋肉やら何やらは微妙に変な場所で無理やり働かされて、慢性的に炎症を起こしていたのでしょう。痛みが完全に消えるのは明日明後日くらいかなと思いますが、元の痛みが10としたら今は0.75くらい。

しかし骨、というか関節のミスアラインメントに起因する痛みは、腰だけに起こる訳じゃないという(当然といえば当然の)ことに、身を以て気付けたのはこれ幸い。特に私は手首や手指に問題のあるクライアントにほとんど会ってきていないので、こういう機会でもないと、よく考えれば当然のことでも、気付けないままになってしまいがち。

こういう発見があるたびに、身体の面白さをしみじみと感じて、もっともっと知りたいと思うのです。


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