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人違いから始まった出会い

今月の頭にあったちょっと嬉しかったことがあったと、前にちらっと書いたのですが、今日はそのことを少し。

インスタグラムのアカウントに問い合わせが届いていました。インスタは仕事の屋号をアカウント名に使ってはいるものの、限りなく素の自分でゆるくやっているので、その問い合わせがまさかの新規クライアントになるとは思ってもいませんでした。

問い合わせ主は、少し前に新コロナ肺炎にかかって、いまだに肋骨あたりに痛みがあるのと、なんだかずっと調子が悪いので、オンラインセッションを受けたいとのこと。既存のクライアントの皆さんにはまるで人気がなかったオンラインセッション、インスタにだってロックダウン当初に1度だけサイトのトップ画像にそのことをキャプションで書いたっきり、サイトだってほぼテキストだけで、SEO対策の「え」の字だってしていないのに、まさか面識のない人が、しかも名前(さらに書き英語)からしてもどう見ても外国人の私にコンタクトを取ってくれるなんて、これは宇宙からのプレゼントでなくてなんなんだという感じでした。

そんな訳で少しメールでやり取りをした後に、zoomで初対面。今の仕事を始めてからは、はじめましての人たちと会うのが日常茶飯事なので、それほど緊張することもなく。プライベートでのはじめましてはいまだに全然下手くそなのにね。

会った瞬間になんかこの人とは気が合いそうだと思って、思わず自己紹介的なものをすっ飛ばして本題に入ってしまった私。しばらくzoom越しに話をした後に、そのクライアントから衝撃の告白。

「実は私、あなたのこと、私が知ってるChihiroだと思ったんだけど、人違いだったみたい。」

彼女はあるアートスクールで働いていて、私と同じ名前のダンスの先生と仕事をしたことがあって、インスタで私のことを見つけた時に、その人だと思ったそうなのです。「でもね、あなたに会えてよかったわ」と、その衝撃の告白の時にも、セッションが終わった時にも言ってもらえました。

当初予定をしていた時間を大幅に過ぎて、たくさんの雑談、いくつかの動きの指導とターゲットにしている身体のパーツの仕組みの説明、さらに食事面で少し気をつけると良いかもしれないということ(私は日本で栄養士免許を遠い昔に取っていますが、栄養士として働いたことはないので助言的なお話はできますが、指導はできません)などをお話して、セッションを終了しました。

彼女が不安に思っている症状は、私が数年前にかかった肺炎から回復した時に感じた部分とたくさんの共通点があったので、体験談も交えてお話できたことと、元々の彼女が持っているアウェアネスのおかげで私のアプローチをすんなりと受け入れてもらえたこと、アート/ダンス/乗馬/植物を愛でることと好きなことの共通点がたくさんあったこと、などという色々な必然が重なって、あっと言う間に良い関係が築けたのは、宇宙の計らい以外の何ものでもない気がしてなりません。

結局私は触れることができなければ何もできないのではないかと思い込みそうになっていたところに、彼女のおかげで、自分の可能性をもっと信じてみようと思えるようになりました。それから毎週彼女とはセッションをしていて、その度に、私はとっても幸せな気分にさせていただいています。

不安定でなんの保証もない、時にとっても孤独な私の仕事だけれど、今まで数十年社会人をしてきて、こんなに幸せを感じられる仕事はこの仕事だけだなあと改めて思った出来事でした。



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