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イギリスで福祉手当の申請をする1

今回割と早い段階で、個人事業者(Self-employed セルフ・エンプロイド)に対しての国からの救済として、ユニバーサルクレジットという福祉手当の支給というものがありました。

実際のところ、当の私も詳しいことは良く分かっていないものの、とりあえず食べ物を買って、ギリギリ公共料金を払えるくらいの金額の手当が出るのと、賃貸の人は家賃分の手当もでる、らしいです。

申請して審査を受けて受理されてから5週間後に支給となるらしいので、貯金がない上に、突然収入が途絶えた私は、アドバンスという前借り制度を利用して、ユニバーサルクレジットの申請受理がされてすぐアドバンスを申し込んだら、2日後に前借り分が振り込まれました。

ちなみにユニバーサルクレジットは、今回の緊急事態だけのものではなくて、例えば何らかの理由で仕事ができなかったり、見つからなかったり、仕事があっても収入が最低賃金を下回るような人には普段から支給されている、生活保護的なものなのかと思われます。支給される金額は、年齢、家族構成、収入、など色々なことが考慮されて、計算され、一定額以上の貯金がある人はもらえないことになっているみたいです。

さて、この申請が一筋縄ではいかず。

まずオンライン申請で、個人情報を徹底的に聞かれます。英国パスポートの有無とビザステイタス、住居の詳細、収入と銀行残高、仕事内容、などの本人ことだけでなく、同じ住居内に暮らしている人のフルネームと生年月日とかも。同じような内容の質問を手を替え品を替え聞いてくるといういやらしさ。微妙に矛盾していると突っ込まれる原因になるので、神経を使います。私の借りている部屋は、3人で一つのフラットを借りているんだけど、諸事情で契約書上は4人連名。嫌な予感がしていたら、やっぱり査定時に何度も突っ込まれるハメに。

通常は、オンライン申請後、ジョブセンターという職安のようなところへ、申請書に記載した内容を証明する書類を持って、査定のための面接に行くらしいのですが、今回は全て電話で行われました。

といっても、私が査定面接の予約を取った時には、ロックダウン寸前ながらまだ人が街を歩き回っていたので、当初はジョブセンターに行くように言われてました。が予約当日、予約時間まで30分切ってたところで、電話面接になったから家戻ってと。おかげでバス代無駄に使ったのでした。むー。

ちなみに、この査定面接の予約を取るためには、ユニバーサルクレジットの問合せ窓口に電話をするという難関がまずありました。私が電話をしたのは、3月18日(水)。最初に繫がるまでは結構早くて(といっても40分待ちくらい)だったんだけれど、繫がった回線状態がとても悪くて、本人確認の最中に切れ、再度掛け直すことに。そして再度繫がるまでに2時間待ち。それでもロックダウン後はもっと酷くなったらしく、もはや電話で誰かと話すのは不可能というニュースもあったので、早い段階で仕事が出来なくなって、収入がストップしてたのが功を成したという具合。

それから数時間後、ようやく査定面接の電話がかかってきて、申請内容のすり合わせが開始。担当の人がなんというかもう、ティーンエイジャーみたいな喋り方で、大丈夫なのか、、と不安は募る。

私は、イギリスの市民権は持っていないものの永住権はあるため、選挙権以外ほぼ市民権と同等の権利があるというマイナー組。電話の彼もいまいちそれを理解してない感がひしひしと伝わってくるので、私の不安はもれなく倍増。何度も永住権があると言っているのに、で、ビザはいつまで?とか、Self-employedだと言っているのに、仕事してないなら受給中も仕事探してね、ショップアシスタントとか事務とかできるでしょ?と、激しく意味不明。もちろん反論もしたのだけれど、当然ラチあかず。

おまけに住まいの証明が賃貸契約書だけじゃ不十分だと意味不明なことを言われ、不動産会社から一筆もらってこないとこれ以上審査を続けられないから、また月曜日ね、と再アポイントメントを言い渡され、電話を切られ不安なまま週末を迎え流ことになったのでした。

(続きます)

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