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よく考えてたまーに相談する人

4月にタイへ行くことに決めた。

2023年にとびっきりわくわくする予定を入れたくて、秋頃からうんうん考えていた。せっかくだからゆっくり、そう、例えば朝と夜のルーティンが固まりはじめるくらい長期間…
1ヶ月利賀でアルバイトしたのは楽しかった。
豊岡で公演のためにホテル生活したときはトースターを持ち込んで、朝も夜も食パンを焼いたな。
どこかに滞在するか?
どこか、わくわくするどこか、どこだ?

海外?

海外か!!

最初は、台湾にワーホリに行くのはどうかしらと考えていたが、はじめての海外でワーホリは長いしお金かかるしで不安の方が勝ってしまったので、やめた。

そんなときに、"日本語でマッサージを学べて4週間で資格も取れる、寮に泊まれて朝昼のご飯付き"なスクールがタイにあることを発見した。
期間も費用も、ちょっとムリするくらいでちょうどいい。

10年用のパスポートをとり、
マッサージスクールの予約金を払い、
アルバイト先に1ヶ月休むことをご相談。
飛行機は、不安すぎる乗り換えをできるだけスムーズに終えるためにLCCを使わないルートを選択し、往復で15万円くらい。この時期のタイはちょっと飛行機代が高いみたい。1月に、銀行振込で購入。わ〜!!

パスポート用の写真

バイト中はもっぱら同僚さん達にタイの話をふっかける。えへへ行くの4月にしました、4月ってここ忙しくなりますかね?桜散ってたらそうでもないか、そうだせっかく接客しないので金髪にしようと思ってて、ずっとねえ金髪にしてみたかったんですやったー、いやいや今明るくしたらさすがになんか言われるんじゃないですかー、え、いけるのかなハーイ、ハロー。トゥーアダルト?ワンサウザントゥーハンドレッドイェン。


そして2月末。このnoteを書いている2日前に、15万円の往復チケットをキャンセルした。

舞台出演の予定が入ったからである。

!?

そもそもゆっくり海外に行こうと考えていたのは、この先の舞台の予定が決まっていなくて、嫌だったからだ。この焦りを吹き飛ばす、とびっきりのワクワクを求めて考えた、とびっきりの海外渡航計画。そして国際線航空券のキャンセルなんてもちろんしたことがないから、キャンセルして15万円が返ってくるかどうかも知らない。
なんてことだろう。
はあ!なんてことだろう!

こんなに毎日タイのことを考えて、会う人会う人に言いふらしていたのに、
企画書をいただいた4時間後に誰にも相談せずキャンセルをしてしまうなんて。

ขอบคุณค่ะ

えへへへ
私は興奮しニヤついている。
2023年も、とっても楽しみだ。


あとがき

おつかれさまです、松浦です。
最後に「わたしと演劇とその周辺」で連載をさせていただくことになったきっかけを書こうと思います。

ちなみにタイは、日程を縮めて行くことになりました。主宰さんからおっけいが出たのと、予約サイトから「もしキャンセルでなく日程変更であれば、変更手数料だけで手続きが済みますよ」と丁寧なメールを頂いたからです。
稽古期間との兼ね合いを相談して、楽しんでこようと思います。

さて、この「わたしと演劇とその周辺」を知ったのは、主に2021年に記事をあげていらした小菅紘史さんがきっかけです。
いま勝手にお名前を出しています。面識はありません。

2020年の豊岡演劇祭で、小菅紘史さんが出演する『山月記』を観ました。チェロの生演奏×小菅さんのひとり芝居でした。すごくカッコいい演劇で、びっくりしました。

第七劇場さんの YouTubeで、『山月記』動画ver.も見られます。
ちなみに「第七劇場の演劇解体新書」シリーズは、演劇の見方や作り方を分かりやすく勉強できておすすめです。

私はアーティストさんの名前を検索して、その人のインタビューや文章を片っ端から読むのが癖です。普段何を考えていて、それをどう言語化して/言語化しないで表現に繋げているのか、知りたくなるからです。

城崎のお寺で、暗闇の中から現れ、消えた、カッコいい『山月記』のことも忘れられず、ネットで調べていたところ「わたしと演劇とその周辺」の小菅紘史さんの文章に辿り着きました。
(この文章を読んでくださるかは分かりませんが、またどこかでお芝居拝見できること、楽しみにしております。)

毎月更新される記事を時々覗きにくるうちに、私も「連載をしたい」という目標ができました。雑誌や新聞に、俳優のエッセイが載っていること、よくありますよね、それです、昔から好きなんです。

そして2022年の2月に書き手募集の記事を見つけ、企画主宰の干城城太朗さんにTwitterのDMでアタックし、書き手として参加することになりました。
干城さんとも面識はありませんでした。
今も、zoomでしかお顔を合わせたことがありません。というか、寄稿している方々とはほとんど面識がありません。

しかし毎月干城さんに文章を送ることで、必ず1人は読んでくれる人がいること、そしてその人は私のことを知らないということに、とても鍛えられました。
最初はすごく自己紹介を意識した文章だったのに、だんだん「そろそろさ、この説明すっ飛ばして大丈夫でしょ」という私の性格が文章に表れはじめたのも、反省も含めて発見でした。

会ったことはないのに、その方が言語化したある一面、だけれど嘘じゃなくて本当の部分を、12ヶ月という時間をかけて知り合えたことを、とてもとても光栄に思っています。



読んでくださってありがとうございました。
これからもまたどこかで、どうぞよろしくお願いします。

松浦みる



松浦みるの記事はこちらから。
https://note.com/beyond_it_all/m/md4021287af87


読んでくださり、ありがとうございます。 このnoteの詳細や書き手の紹介はこちらから。 https://note.com/beyond_it_all/n/n8b56f8f9b69b これからもこのnoteを読みたいなと思ってくださっていたら、ぜひサポートをお願いします。