見出し画像

ラクロスにおける4つのミス

こんにちわ。今日はラクロスにおける4つのミスについて触れたいと思います。コーチをやっているとフィードバックが仕事みたいになりやすい。今のはここが良くなかった。もっとこうした方が良いなどがその例です。選手同士でももっとこうした方が良いと思う。これができなかったからこうしたい。コーチはそうなってしまった結果や現象をもっと分析できる必要があると私は考えている。ミスを内容を指摘するのではなく、『何をできるようにする必要があるのか』もっと抽象度の高いところを指摘できなければ個人はよくできても局面の改善には結びつきにくい。では、どう分析するのか?

知覚→分析→判断→実行

例にならってまたもこれ。。エコロジカルアプローチで『知覚』について比較的述べてきた。今回は他の部分についても触れていこうと思う。

『知覚のミス』

これには4つのミスがあると私は考えている。
1.そもそも観ていない
これは学年が下だと特に多い。自分のプレイで一生懸命で周りを見る余裕がない。ボールコントロールに集中、自分のマークマンの動きのみに集中している。
2.観ることを知らない。
これはそのままですね。観るということ自体がどれだけ大事なのか理解していない。
3.どこを見ていいのかわからない。
これは以前の記事でも触れています。ボールを持った時はキープレイヤーを観るというのが鉄則です。
4.観るための場所(ポジションやフォーメイション)がわからない。自分がどこにたっているのかわからない。
これもよくある。ラクロスにおいて多くのコーチが教えているよう教えていない。なぜ、フォーメイションが大事なのか。1つは観るための場所を明確にするため。そしてフォーメイションを敷くことができると、ボールの位置よって、自分が立っている位置がどんな役割を果たすべきかがアフォーダンスされる。つまり『ミエル』。

2.分析のミス

1.何を分析しなければいいのかわからない。
味方の構成から最も点が取れそうところはどこなのか考えていない。

2.何が最も重要な情報なのかわからない。
これは動き方がわからなくなる選手に多いように思います。個人的には『自分がどこにいるのか』が最も重要な情報です。自分がここにいるということは、必然的に周りとの関係形成が見えてきます。そうすると自分がするべきことが観える。

3.最も重要な選択肢とそうでないものの差が区別できない。
この区別ができない人はすべてのプレイにおいてボールに関わろうする。自分の役割とがわからなくなっている。だから、その役割にあった情報を取捨選択できない。

判断のミス

1.自分がなにができるのかわかっていない。

2.状況を正確に測るための材料が十分ではない。
これは分析と知覚が不十分だからおこることですね。

3.選択肢の数が少ない。
ラクロスの攻撃においてボールキャリヤーでも、ノンボールプレイヤーでもできることは限られている。しかい、選択肢を多くだせない。これは今のプレイにのみ集中しているために起こっている事が多い。自分がボールキャリアーとの距離(ポジショニング)によって今の動きに集中するべきなのか、次のプレイまで考慮するべきなのか、次の次まで考慮するべきなのかが変わってくる。

4.やりたいことをできるだけの能力がない。

実行のミス

1.どうやって実行すればいいのかわからない。
知識の不足によるものが大きい。これが多いからラクロスのコーチは教えたがることが多い。知識をつけることが悪いことではないが、教えるのではなく、質問するほうが望ましいと私は思う。

2.知識に技術がついていかない
これもあるあるですね。細かい技術が不足しているので、小さな挙動1つひとつを教えたがる。たしかに、そっちのほうが早いことも多いのですが、できないならどうやったらできたの?今のだとこうなってるね。とフィードバックするに留めるほうが良いかもしれません。そうしないと『こうしろ』『あーしろ』になってしまう。

3.力不足(スピード、パワーなどフィジカル)
じゃあ、どうする?鍛える?代替案を探索する?諦める??

4.タイミングを逸してしまう。
実は忘れがち。単にタイミングが合わないだけなのに、『合わせられないことを技術不足』と決めつけてしまうこと方もいる。選手もコーチも。大体は認知の問題やボールを持っていないときに『何を観ているのか』のミスから生じている事が多い。

私たちコーチは自然と上記のようなことをやっていることでしょう。しかし、私達自身がこういった事柄を理解していないと、
どこのエラなのかを見落としてしまう。そして、すべて実行のミスにしてしまいがちです。

これはボールキャリアーでも、ノンボールキャリアーでも同様です。

エコロジカルアプローチでは選手は瞬間的なプレイをすべて言語化できる必要はないと述べています。

しかし、ラクロス(部活動)は選手たち同士がお互いに教え合いながら成長していく『場』です。決して◯◯スクールではありません。

だからこそ、学生もコーチもある程度のレベルで現象について言語化できるようになった方が良いのではないでしょうか。

本日も読んでいただきありがとうございます。
普段はラクロスコーチをしていますが、新しい場所を常に探しています。私お考えに興味のある方はぜひお誘い下さい。最近ユーチューブチャンネルも解説しました。プレイ動画になっています。短いので見やすいし、リストしやすいと思うのでぜひ、見て下さい。OnePlaywlaxで検索して見てください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?