マガジンのカバー画像

【小説、エッセイ】あ行〜わ行

8
小説やエッセイをまとめました。
運営しているクリエイター

記事一覧

夢の生活を手に入れた結果

今朝ふと思ったこと。 看護師で働くのは週に2回ぐらいで良くて、働かないでゆっくり家や自分のことに向き合い、ずーーーーっと好きなことをして過ごしたい。そして家族みんなが健康で楽しく過ごせていればさらにハッピー。 そんな希望を抱えて精神的に不安定になりながらも生活していたのが3年前くらい。何かあれば自分を責める。家族を責める。辛い苦しい。 『どうして誰もわたしのことをわかってくれないの!?』 心の叫びでした。 そんな声を何十年も無視してきたわけだけど、2018年秋くらい

ありがとうを100%で伝えたいからこそ、ダメージ受けてるみたいだ

こんにちは! 北海道は寒いです。雪が積もりはじめました。 この数週間は低空飛行を続けていたのですが、 ようやく雲の上に顔を出したような気分。 お日様が当たって、あぁ生きてるって幸せだなって思えた今日。 久しぶりにnoteを更新しようと思えました。 コメントを下さった方のひとことも、私の背中を押してくれます。 いつも感謝しています⭐︎ そう、この感謝するという気持ち。 ありがとう、と心から込み上げる気持ち。 これって、自分が満たされていないと100%になって出てこない

愛の空間、甲羅の中身

今日は蟹座の話をしようと思います。 「自分は蟹座じゃないから関係ないやー」 と、さようならをするのもアリですが、 身近な人に蟹座さんがいたら、 その方を思い浮かべながら読んでいただければ 面白いかもしれません⭐︎ そんなことを言っておきながら、 私はホロスコープを読み解くことはできません。 ただ、小さな頃から夜空を眺めて星や月、宇宙空間について想像を膨らませることが大好きでした。 その延長線上に《星占い、星読み》があるという感じ。 読んでみてスッと身体に入ってくる、 そ

好きって伝えてきましたか?

 目が覚めたら、可愛い寝息と甘い香り。隣にぷっくりした小さな手があって『あぁ、可愛いなあ。大好きだなぁ。』  前から読みたがっていた本を友人に貸してあげたんだけど。「おぉ!!これ読みたかったやつ!ありがとう!大好き!」って軽くハグされてさ、『あ、好きかも…』  カフェで仕事の合間に一休み。いつも大切な考え方を教えてくれる。押し付けがましくなく、自分の経験と価値観を分けてくれる。夢を語るあなたの真剣な表情と、たまに見せる微笑みに『…好きだな…』  西陽が強く当たる学校の昇

あなたのやさしさにふれて

優しさを受け取ってしまったら、 自分が自分でいられなくなってしまうかもしれない。 優しさを知ってしまったら、 今までの生き方を否定することになるかもしれない。 優しさにふれてしまったら、 誰かに優しくしなければいけないかもしれない。 きょうだいばっかりで、自分は可愛がられてないと思ったあの日。 テストも部活も、良い成績を修めなきゃいけないと必死だったあの日。 空気を読んで、良い子を演じてきたあの日。 自分の身を守るために、泣かないと決めたあの日。 他人を信用しない、

またね、ポニーテール

「ポニーテールが似合うね」  小学4年生くらいの時、隣の席の男の子に言われた言葉を未だに覚えている。何十年経っても忘れられず、私はポニーテールが似合う人なんだと信じて疑わなかった。  今はショートカットにしてしまったけれど、背中まであったロングヘアを切るときに「ポニーテールが出来なくなるなぁ…」と妙に切なかった。  時が経ち私は母親になり、同じく小学4年生の娘の髪の毛をポニーテールに結い上げる。  この子の髪型を『ポニーテールが似合うね』と、存在を肯定してくれるかのような

それでも職場に来る君へ

 雨の日も晴れの日も、嵐だろうと吹雪だろうと、病院という場所には24時間365日いつでも誰かが何かを求めている。  「おはようございます。」  最近ロッカールームでよく見かける事務職員の女性が、ニコっと笑いかけてきた。  パーマだろうか?パツンと切り揃えた前髪にフワフワの巻き毛を束ね、頬にはピンクのチークが入っている。スラリとしているがどこか儚げで、事務職員の制服よりも、ふんわりしたワンピースやドレスが似合いそうだなぁと思っていた。  そんな彼女が私を覚えていてくれたのか。

落ち葉に埋もれた日【短編小説】

積もっている落ち葉を見ると 「うひゃーーーー!!」って 走り出したくなる🍂 そんで、おりゃーって蹴散らかして、 葉っぱの雨降らせて、 えーい!とダイブして大の字に寝転がる🍁 落ち葉の甘酸っぱい匂い。 それから、寝転がったまま空を見上げて、 流れゆく雲の形が、 魚からゴジラに変わったりするのを見るんだ。 落ち葉に埋もれた手をうーんと伸ばすと、 指先がチョンと触れる。 火が灯ったような指先のもっと先、 辿って辿って、 優しい眼差しを見つけた。 甘酸っぱい匂いは何倍にも膨れ上