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あなたのやさしさにふれて



優しさを受け取ってしまったら、
自分が自分でいられなくなってしまうかもしれない。
優しさを知ってしまったら、
今までの生き方を否定することになるかもしれない。
優しさにふれてしまったら、
誰かに優しくしなければいけないかもしれない。



きょうだいばっかりで、自分は可愛がられてないと思ったあの日。


テストも部活も、良い成績を修めなきゃいけないと必死だったあの日。


空気を読んで、良い子を演じてきたあの日。


自分の身を守るために、泣かないと決めたあの日。


他人を信用しない、信頼できるのは自分だけ、と心に決めたあの日。


あの日から
“やさしさ”なんて自分には要らないと思ってきた。

辛かったよね。

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でも、心の奥深く、太陽の光が届かない場所で
あの日の自分がうずくまって待ってるの。

“やさしさ”を届けてくれる自分を。


だから、次はあなたが
優しさをたっぷり味わう番だよ。

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