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落ち葉に埋もれた日【短編小説】


積もっている落ち葉を見ると
「うひゃーーーー!!」って
走り出したくなる🍂
そんで、おりゃーって蹴散らかして、
葉っぱの雨降らせて、
えーい!とダイブして大の字に寝転がる🍁
落ち葉の甘酸っぱい匂い。

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それから、寝転がったまま空を見上げて、
流れゆく雲の形が、
魚からゴジラに変わったりするのを見るんだ。

落ち葉に埋もれた手をうーんと伸ばすと、
指先がチョンと触れる。


火が灯ったような指先のもっと先、
辿って辿って、
優しい眼差しを見つけた。
甘酸っぱい匂いは何倍にも膨れ上がる。

紅葉するのは、葉っぱだけじゃない。

そのまま私は
落ち葉の中で熱く溶けて混ざり合う。


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