見出し画像

自分の中の”納得解”がはたらく上で重要なのかも

はたらくってなんだろう?

私は今、大学院の博士課程に通いながら一般職も得て、学業と労働の両立をしています。
体育系大学の大学院で活動しつつ、ビジネスホテルでホテルマンとして仕事をしています。

なぜ、大学院生でありながら働くかというと、多額の学費を支払いながら生活費を稼ぐため。
でも、それは私のはたらく目的の一つではあるけど、最大の目的だとは感じていないし、意義でもない。

私は将来的には、教育分野ではたらいていきたいと思っています。
私にとって、今の仕事は将来教育の分野で活動していく時のための、社会経験や人生経験を積むフィールドとして存在するものだと考えています。

様々な人たちとチームワークを高め、様々なお客様をお迎えし、様々な業務内容をこなしていく中で出会う、数多くの”経験”そのものが、将来教育者としての学びに繋がっていくはずです。
次のステージのための準備段階といってもいいですね。

ということは、私にとってのはたらくことというのは、「自分自身を、目指す場所へ導くためのステップアップの場所」と考える事もできます。
でも、私にとっての”はたらくこと”は何ですか?と聞かれた時の、私の最適解はこれではありません。
なぜなら、「ステップアップの場」だとしたら、教育分野で働き出した時には答えが変わってしまいますからね。

ホテルマンの仕事は、接客業に分類されます。
お客様と接する関わりの強さが非常に強い職です。
フロントでチェックイン・チェックアウトの対応をしたりといった対面で対応させていただくことだけでなく、客室のチェックをしたり、出入り口を綺麗に掃除したり、予約内容をチェックしたり、といった業務も間接的ではありますが、これも接客です。

そして、これらの業務は、いかにしてお客様に安心して満足していただけるサービスが提供できるかを考え続ける必要があります。

そのためには、お客様が望んでいることを深読みして、じっくり考え、行動に起こしていくことが重要となります。
するとだんだん、お客様目線に立った考え方が出来るようになり、また、その大切さに気づけるようになります。

その結果、お客様に喜んでいただけたときは、非常に喜びを感じることができますし、”人と人のつながり”がとても大切であると感じさせられます。

人と人のつながりが大切であると考えるようになると、次は周りのスタッフに対しても、サポートをすることにやりがいを感じるようになりました。
困っていそうな様子が見られたら相談に乗り、また丁寧に仕事を教えたり、仕事に対する考え方についてアドバイスして楽しく仕事ができるようにしたり…といったことにも喜びを感じ始めました。

こうやって考えてみると、私にとってはたらくということは、人と人のつながりを介した他の人の喜びを生み出して、そのことから自分も幸せになるためのものではないかと思います。

そしてきっと、私が教育分野ではたらく時には、子どもたちを注意するときでも、「どうしたの?何かあったの?」といったように、寄り添いながら話をしようとするようになるでしょう。

でも、もう少し考えてみると、この答えも私の中での”はたらくこと”についての絶対解ではないように思いました。
なぜなら、この考え方が今後もずっと一緒ということではなさそうだからです。

過去には、接客業ではない分野でアルバイトなどをしていました。
高校で非常勤講師もしていましたし、大学でティーチング・アシスタントもしていました。
自動販売機の会社でアルバイトをしたり、引っ越しや、新聞配達もしていました。

それらの職では、それぞれに”はたらく意義”をなんとなく考えて見出しながら過ごしていたような気がします。

そのため、私の中での、”はたらくこととは何か?”という問いの結論は、

”はたらくことという問いの答えを常に考え続けること”

ということだと思います。
絶対解はきっと存在しないと思います。
その時その時の、私の中に”納得解”を模索し続け、時の流れによってその解もきっと変化していくものでしょう。

今の仕事の中で、自分の中にあるはたらくことに対する”納得解”を見つけ出す。
その納得解を様々な出来事や自分の考えの変化に合わせて調整して、変化させていく。

その解の変化が、やりがいや意義を生み、また人生の深みを生んでいくのだろうと。
そして、過去を振り返ったときに、そうした解の変化が今の自分を作り、過去の自分の意味に気づけるようになるのだろうと思います。

そうした納得解の変化による人生の深みを作ってくれるきっかけを、はたらくことで得ているのかもしれません。

#はたらくってなんだろう

よろしければサポートをお願いいたします! いただいたサポートは研究や記事執筆のための活動費に当てさせていただきます!