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短歌

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2022年7月の記事一覧

おおぞらの閾よりにじむ宵闇をひかりの筆でなぞれば夜景

はいいろの光あふれる海景に咲くひるがおの孤独は揺れて

音MADみたいな短歌 5首

青い阿波踊りをおどるニセコ町の九月の半液体の夜

変電所だけに降る雨は止み焼死体の僕は電話をかける

白亜の公舎
で迷って半獣人の
官僚の
自死を眺める

皇帝を弑せし海に浮かびたる島のしずかな叛乱の夢

聖廟と腐乱死体を吊る樹々に湮滅の夜は等しく来る

むらさきに澄む夕ぞらにすれ違う飛行機ひとつ金星ひとつ

暁にきらめく芝生の露が在り あこがれは遠く空の向こうに