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子どもをもつ前に必要な「2つの覚悟」

ママ友と話していると、育児と家事に対して消極的だったり、ママに対してモラハラ発言をするパパがたくさんいますね。

なぜそのようなことが起きるのでしょうか?

なぜ妻をいたわれないのか?
なぜ家事をしないのか?
なぜ子育てに無関心なのか?
なぜ夫に家事と育児を任せられないのか?

私は、「2つの覚悟」がないからだと思います。

私たち夫婦がどのような覚悟を決めて子どもをもつに至ったのか、振り返ってみます。
この内容についてご夫婦で一緒に考えてみると、関係性を見直すきっかけになるかもしれません。


女性の体の変化を覚悟する

妊娠~出産にあたって、女性の体は変化します。
それは、男性からすると受け入れがたいものもあると思います。

ママは命がけで出産することを覚悟しているわけです。
(とはいえママ側は深刻に考えすぎない方がいいのかもしれません。産むのが怖くなると、妻が言っていました。)
パパも、ママの体が変わることを受け入れる覚悟をしないといけません。

体が変わることはきっと、新しい命を生み出すことの代償なのだと思います。

見た目の変化

女性の見た目の変化として、主なものとして以下が挙げられると思います。

・乳輪その他が黒くなる
・胸が垂れる
・妊娠線ができる
・体重が増える
・痩せにくい体になる
・髪の毛が抜ける
・白髪が増える
・体毛が濃くなる
・肌が荒れる

原因等は割愛しますが、とにかく、
女性がベストを尽くしても見た目は変わる
ということを知り、
それでも愛すると決意することが大切ではないでしょうか。

新しい生命を誕生させるということは、それほど負荷のかかることなんだろうと思います。

私はこの中でも、妻のお腹に妊娠線ができることを恐れていました。
それがきっかけで、私は母の人生を狂わせてしまったんじゃないかというトラウマがあるからです。

母のお腹にある妊娠線

私は兄と2人兄弟ですが、私を妊娠しているとき、母はお腹に妊娠線ができたようです。

「どうしてお母さんのお腹はボコボコなの?」
「あなたがお腹の中で元気いっぱい蹴ってたからだよ」

私が小さいとき、母は笑いながらそのように話してくれました。

母はただの笑い話のつもりで話してくれていたと思います。
しかし、幼少期の私は極端に考えてしまいました。


「お母さんはこのボコボコのせいでお父さんに嫌われたのかもしれない」
「ぼくが離婚させてしまったのかもしれない」


もちろん、そんなことは許されるわけがありません。
しかし、何も知らずにこのような見た目の変化に直面してしまうと、幻滅してしまう男性は少なからずいると思います。

だから私は、事前に覚悟を決めていました。

見た目が変わっても、これまで以上に妻を愛し続けるということを。
前もって心の準備をしておくことは、大切なことだと思います。


心の変化

体の変化に含んでいいか分かりませんが、心も変化しますね。
マタニティーブルーや産後うつに代表されると思います。

パパにできることとしては、とにかく親身になって話を聞くことだと思います。
物理的なサポートは、話を聞いてママが落ち着いてから、できる範囲で十分だと思います。
出産前後はお金のことも気になる時期だと思いますが、お金で解決できることは迷わず利用してもいい時期だと思います。

産後だけではなく、子育て期間中はずっとママの味方でいてあげたいですね。
極論、ママが笑っていれば家族は幸せになれるものだと思います。


死を覚悟する

恋人のときや結婚するときは考えなくてもよいのかもしれませんが、子どもをもとうとするとき、自分やパートナーが死んだらどうなるのか、想像してみた方がいいと考えています。

自分の死

みなさんは余命宣告された場合、何をするでしょうか?
具体的にはどう考えているのか、私の場合です。
ここからはそれぞれ違って当然だと思います。

私は、妻に次のパートナーを探してもらえるように、できる限り時間を作ってあげたいと思っています。
いい人がいたら、私からも紹介したいですね。

私の妻は、もともとは子どもが苦手でした。
それでも、私の夢をかなえるために、子どもを産んでくれました。

やはり、子育ては一人では大変です。
私の最期さいごの願いは、妻が新しいパートナーと幸せに子育てしていくことです。

実はこの考えが、子育てにも影響しています。
他人(新しいパートナー)からみても「この子たちなら育てたい」と受け入れやすい子に育ってほしいと思って、子育てしているということです。

・自立しているので手がかからない
・幸せのハードルが低いのでお金がかからない
・自律心があるのでいつもご機嫌
・心が満たされているので愛情表現が豊か

まだ道半みちなかばですが、着実に目指す方向に進んでいます。


パートナーの死

私がなぜ育児も家事もすべてやるのか?

それは、妻の死を意識しているからです。

誤解のないように申し添えますが、私も妻も超健康体で、直近で死ぬことはまずありません。
ですが、いつ死んでもおかしくないとも考えています。
人間なので、これは仕方のないことだと思います。

妻がいなくなると、私ひとりで生活をまわさないといけません。
そのときに必要になるのは、お金や業務のスキルではないですね。
育児スキルであり、家事スキルです。

これがないと子どもたちの心を平穏に保つことは難しいと思います。

実は、3人目の次女が7ヶ月のとき、妻が5日間緊急入院したことがありました。
腹痛がずっと続いていたので病院に行ってみたら、胆嚢たんのうをすぐに切除しないといけないことがわかったんですね。
(胆嚢ってなくてもなんとかなる臓器なんだ)

突然のことでしたが、会社は休みをとって対応することにしました。

次女は完全母乳だったので、水分補給用に慌ててストローマグを買いに行き、入院準備や子どもたちのお弁当作りでバタバタしましたが、この間に子どもたちの感情が不安定になることはありませんでした。

それも、いつもと変わらない日常を送れたことが大きいと思います。

みなさんのご家庭ではどうでしょうか?
ママが突然いなくなっても、パパひとりでこれまで通りに近い生活をまわせるでしょうか。

「俺は子どもなんて欲しくなかった」と言うパパが少なくない割合でいますが、そんな子どもみたいな言い訳は通用しないですよね。
避妊なしで性行為をした大人としての責任です。
その責任が果たせないのであれば、去勢をおすすめしますね。

「子どもがかわいそうだからパパに任せられない」という言うママもたくさんいますが、そこは勇気を出してほしいと思います。
ママに何かあったとき、子どもたちを守るのがパパの責任です。
その機会を奪ってはいけないのではないでしょうか。
できるパパたちもみんな、失敗を繰り返して少しずつ成長しただけなのです。


まとめ

いつもより語気が強めになってしまいましたが、まとめてみます。

私の兄もそうだったのですが、妻にモラハラ発言をしたり、育児や家事をしないパパがどうして存在してしまうのか?という疑問をいだきました。
それはきっと、2つの覚悟がなかったことが要因として大きいと私は考えています。
その2つとは、「女性の体の変化」と「死」を受け入れる覚悟です。

そのことを念頭に置いて日々過ごすことで、行動はおのずと変わってくると信じています。

冒頭の話に戻りますが、ママ友の話を聞いていて感じるのは、最初が肝心ということです。
つまり、「今更言っても変わらないよね…」という状態になると、お互い考え方や取り組み姿勢を変えるのはかなりハードルが高くなるということです。

子どもを産む覚悟を決めたママも、強く生きようと頑張らなくていい
「もう頑張れない…」と涙をみせることがあってもいいと思います。

普段から助けてもらえるように「やらない勇気」を持ってほしい。
パパの身の回りの世話をしない、疲れたときはご飯も作らないし皿も洗わない。
ママが無理をして頑張っても、男は調子に乗るだけです。
尽くせば尽くすほど、男というのは何もしなくなる生き物なんだと思います(私もそうでした)。

夫婦でコミュニケーションをたくさんとって思いを共有し、未来の家族の幸せにつなげていけるといいなと思います。


<今回のポイント>

  • 妊娠~出産で女性の体が変化することを覚悟する。

  • 妻の体が変化しても、妻を愛し続けると決意する。

  • 自分や妻の死を覚悟する。

  • 自分が余命宣告されたら、家族のために何をするのか考えてみる。

  • パートナーがいなくなっても家族の生活をまわすために、いま何をしないといけないのかを考えてみる。

今回の記事で、それぞれ理想の夫婦関係を築けるパパママが増えてくれると嬉しいです。

またねー。
ベテランパパ

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