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「火の鳥」 が#私の勝負曲

 私の勝負曲、それは多分…「火の鳥」です!手塚治虫じゃないですよ。
 主にバレエ音楽家として名を馳せた、ロシア人のストラヴィンスキーのバレエ音楽、交響曲組曲で、バレエ公演でなくとももちろんこれだけでもオーケストラのコンサートに主曲として頻繁に演奏されます。
 1年前までは、この公演があればどんな楽団でも行ける限り聞きに行ってた。たぶんここ数年で20公演ぐらいは行ったかも。それほど好き。そして、たぶん私的に気分をアゲたい時にはいつもこれを聞いて出撃してると思う。序盤からしだいに盛り上がって、クライマックスの戦闘シーンとその直後になめらかに切り替わる霧がかったシーンがとっても美しい流れなんですよ!

「火の鳥」どんな曲?

 「火の鳥」はロシア民謡をもとにして、高名な当時のバレエ・プロデューサーのディアギレフによってバレエ戯曲として、20世紀初頭に編纂されました。ディアギレフは多数のバレエ舞踏や音楽を作り出した私が最も偉大だと思ってる芸術家の一人。火の鳥はバレエ音楽であり、その戯曲の内容は不死鳥伝説の「火の鳥」や、魔法使いが登場するファンタジーなので、曲調もファンタジック(RPGっぽい)んですけど、これがどれくらいファンタジックかというと、

 最新のSFファンタジーの映画音楽並み

 に、壮大で、現代チックでかっこいいんです!火の鳥に王子が忍び寄るシーン、火の鳥が踊るシーン、王女たちが踊るシーン、夜明け、悪の魔法使いの登場、戦い、火の鳥の復活、火の鳥の子守唄、魔法使いの死、大円団。これらのシーンが鮮やかな演奏で情景豊かに描かれます。ワクワクしませんか??

 あらすじ…

 イワン王子は、火の鳥を追っているうちに夜になり、カスチェイの魔法の庭に迷いこむ。黄金のリンゴの木のところに火の鳥がいるのを王子は見つけて捕らえる。火の鳥が懇願するので解放するが、そのときに火の鳥の魔法の羽を手に入れる。次に王子は13人の乙女にあい、そのひとりと恋に落ちるが、彼女はカスチェイの魔法によって囚われの身となっていた王女(ツァレヴナ)だった。夜が明けるとともにカスチェイたちが戻ってきて、イワン王子はカスチェイの手下に捕らえられ、魔法で石に変えられようとする。絶体絶命の王子が魔法の羽を振ると、火の鳥が再び現れて、カスチェイの命が卵の中にあることを王子につげる。王子が卵を破壊したためにカスチェイは滅び、石にされた人々は元に戻り、王子と王女は結ばれる https://ja.wikipedia.org/wiki/火の鳥_(ストラヴィンスキー)

 あらすじだけ見ても、一般的な「むかし話」よりはるかに凝っていて面白そうだと思いませんか??

4バージョンある


 公演情報には、「火の鳥(1911年版)」や「火の鳥(1945年版)」などと「年版」が書いてあります。この火の鳥には4つのバージョンがあって
 1910年版(バレエ公演用・全曲版、長い)
 1911年版(とてもコンパクトにした組曲)
 1919年版(もう少しセレクト追加した組曲・一番公演が多い)
 1945年版(さらにセレクト追加した組曲)
 などがあります。よく演奏されるのは1919年版ですがたまに1945や1910も。1919年版でも十分良さが分かるのでお勧めです!

 お勧めの音源はこちら!

 小澤征爾氏指揮の、火の鳥(1910年版)パリ管弦楽団 1972年録音が私的ベスト。

 他にも沢山聞き比べましたが、ものすごく丁寧な演奏でかつ情景を表情豊かに表現していて、バランスがとても良いと思ってます。全曲版、長いですが、全く飽きずに、聞き応えあります。

 以上、ここまで見た方、拝読ありがとうございました。ところで予言しとく。タイトルだけ見て「手塚治虫ですよね?」とコメントする人が必ず現れると.!

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