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(映画)TENET 新しいSF概念の登場!?

 「ダークナイト」3部作や「インセプション」「インターステラー」など数々の名作を送り出してきたクリストファー・ノーラン監督の新作現代ものSFアクション。いやちょっと待って、傑作「マンオブスティール」があるでしょ?!あ、あれは監督じゃないのね。…本日公開で早速観てきました。

 ノーランのSFと聞いてとっても期待してたので前情報なるべく無しで、知ってたのは「時間逆行」らしい、ぐらいの知識でした。なんのこっちゃ?と。

 感想:めちゃくちゃ凄かった…。

 ノーランの代表作といえばやはり「インセプション」、それは人の夢の中、というか記憶の中に入り、情報を盗み出す装置を活用したこれも現代ものSFアクションで、その記憶の中でさらに記憶の中に入っていき…一体いまは誰の記憶のどの階層にいるのか、と、その複雑さが複雑すぎて大変面白い、でしたが、今回もまさにそれ。

 できるだけ前情報無しでぜひ皆にもみて欲しいのだけど、ほんの少しだけ説明すると「時間逆行」はもちろん「タイムマシン」にもなる。タイムマシンもので複雑な、といえば何回も過去に戻っていま誰がどの段階にいるのか?という複雑さをもったストーリーのSF映画もいくつかあったじゃないですか。その際たるものは、以前紹介したこれ。

「プライマー」

 某映画サイトでは評価2.2とかだけど、違いますよ??傑作です。

…なんだけど、このTENETの時間逆行によるタイムマシン機能は時間逆行による副産物。凄いのは時間逆行なんです!…詳しくは書かないけど。ところで「タイムマシン」というSFアイデアを最初に思い浮かべたのっていつの誰なんでしょうね??たぶん100年前とかではなくてもっとずっと昔からあったとは思うんだけど、私思うんだけど

TENETの「時間逆行」は「タイムマシン」と同じくらい今後SF設定のスタンダードとなる

 と思いました。今後、同じ機能で違う物語が、多数作られるんじゃないか…、それほど、面白い発想でした。

 TENET、最初から最後までクライマックスで伏線張りまくりな作りで「あ…!」「あっあっ…!?」な吐息が出まくりなのもインセプション並みかそれ以上なので私的にはこれ絶対面白いよ!期待して正解でした。何回か観に行こ。


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