学部どこですか?〜摘読日記_10
荒川洋治さんのエッセイは、つまみ読みに最高です。
目次を見て、すき間時間にひとつふたつ、と読む。
「遠い名作」
『失われた時を求めて』を積読しつづけて早数十年、というお話。
私もちくま文庫の一巻をろくに読み終えたことがない。
はっきり言って眠れない夜に読むのにいい本だと思っている。。
「クリームドーナツ」
三つぐらいたいらげたいのを、お店の人の目を気にしてひとつふたつ別の種類のパンをいっしょに買う、という、そういうことしちゃいますよね、というお話。
「文学は実学である」
「実の世界」を「社会」と読み替えるのは乱暴過ぎるだろうか?
社会に出たら、学部は関係ない、というよりももっと積極的な、「文学の力」の肯定。
あとは、「読書のようす」というエッセイの中の、読書の分類も面白い。
[趣味は読書、の人]
[本好き]
[読書家]
[読書人]
[蔵書家]
[愛書家]
などに分類している。
自分はどれかなあと考えてしまった。
プロフィールにまさに「本好き」と書いてしまっているけど、荒川さんの解説によると、
うーん。。
自分は違うかも。。
「読書家」は、
そこまででも、ない。
うーん、「摘読家」にしておこうかな。
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