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一番仲良くする相手は?まずこの人、わたしです。

この見出し画像は、2018年のクリスマスに、イスラエルのパレスチナ自治区ベツレヘムに行ったときに撮ったものです。

イギリスの著名な覆面アーティスト、バンクシーの描いた絵。これ本当にすばらしい絵なんですよね。

イスラエルは、「イスラエルを守るため」として、パレスチナ自治区との間に、高さ8mの分離壁を築いており、ベルリンの壁のようなその壁の建設は国際社会からも非難されています。

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壁の上には鉄条網。これを乗り越えられないようにしている。

そんな壁に少し隙間があるのを見つけて、バンクシーは、二人の天使が、うんしょこらしょと、その隙間をバールでこじあけようとしている絵を描いた。

仲たがいせず、共に、互いを隔てている壁を、ぶち破ろう。ひとつになろう。

私たちにも、同じようなことが必要だと思うんです。

平和を築くために、仲良くするってことです。

誰と?敵対している相手と。敵対してる相手って?・・・・実は、それが、”自分”という相手であることが多いと思うんです。(私がそうでしたので)

私は、以前と比べて、何も予定のない土日の過ごし方が快適になってきました。誰と会う約束がなくても、一緒にいる相手がいる。

それは、その相手は「自分」です。

自分が自分といて(客観的には「ひとり」とか「ひとりぼっち」「こどく」と見えるような光景であっても)、なにかそれでも快適、心地いい。今日はレンコンを薄くスライスして塩コショウ、しょうゆをかけただけのつまみでワインを飲んだんだけど、あ、今飲んでるんですけど、それもまた「あ~、たのし♪ええ感じや♪」となっている。

シスターの鈴木秀子さんの著作に書かれていた言葉でハッとなったものがあります。私たちはさまざまな縁をいただいている。家族、友達、など。でも一番深い縁をいただいた相手は誰かというと、それは自分という人間ではないでしょうか、というようなこと。

自分の本質が、”目に見えない魂”のような存在だとしたら、ある誰かの体を借りて、この世で人としての生涯をもらっているのだとしたら、もっとも近くにいて一番仲良くしたい相手は、他の誰でもなく、この私という人間だ。この人が寒くないか、お腹すいてないか、疲れてないか、何かしたいことないか、聞いてあげたりそれを叶えてあげたりするのは、私の役目だ。他の人には気を使ってそんなことをやっておきながら、自分にはやっていない、そういうことも多いと思う。

月に一回、この人(私)に温泉をプレゼントしようと決めたのに、もう1月終わりそうだな・・・行くべし。行ってあげるべし。プレゼントなの、自分への。私が楽しむために。

そんなこんなで、私との蜜月。ハネムーン状態になる、というのは、これまであまり体験したことのないことです。

なにかいつも心が満たされていなくて、それを満たすものを必死に探し求めていたのでね。埋めるために。心のさみしさを、空洞を。

今、わたしがわたしといて楽しい、と思えている気がする。

わかりやすくいうと、ぴょん吉っていましたよね、昔やってたアニメの、「ド根性ガエル」でしたか。ああいう感じに近いのかな。主人公と、その男性のシャツにくっついてるカエル。話し合いながらうまくやってる。つまり、カエルの声を、男性が聴いてやる。お話する。一緒に行動して一緒に楽しむ。

この充足感を感じるまでには、本当に時間がかかった。七転八倒?紆余曲折?暗中模索?五里霧中?

一人でいてむなしさを感じる人がいても、大丈夫なんです。今、そんなことを感じているまさに今、静かに、根っこが地下水脈や水源を求めて、地中に、毛細血管のように細かい根をおろして水を得ようとしています。自分が気づかないところで、根が成長しているんです。地中奥深くに。その細い根が長く伸びて伸びて、ついに大きな水脈とつながったときに、一気に、水が吸い上げられて浸透してきます。ミネラルや養分を含んで。渇いたところに水が満ちてきます。

その水の中にひたることで、じょじょに、ひからびた切り干し大根がふやけてやわらかい大根になるみたいに、自分の中に、これまで味わったことのないおいしさが広がってきます。

BTSのRM(ナムジュン)さんが好きだと書きましたが、彼が、最近のファンとのやりとりで、「つらいときや諦めたい時、どうやって乗り越えたか」という質問に対して、こんな答えをしているんです(私的意訳)。

「言ってしまえば、この世に生まれてきたことは”苦”だと思います。ただ、人によってはその”苦”を乗り越えて喜びに変えたりもする。”苦”というものがあると認めながら、それを受け入れて、人それぞれの方向性で表していくことではないかな?音楽も芸術もそういうことではないか」

ナムさん、27歳なのにこんな考えをお持ちなのすごすぎます。この世は苦って、仏陀が言ってたような言葉です。ナム仏陀。よほど”苦”と向き合って内省されてきたんだろえなと想像しました。

ナムさんの言うように、この”苦”を”苦”として受け止めながら生きていかないといけない局面があるのは事実。その中から喜びを見つけ出していく際に、欠かせないのは、最大の味方、パートナーになってくれる人です。それは誰か?それが自分なんだと思います。だからその意味でも LOVE MYSELF なんですね。

で、いきなり、自分のこと好きになるって、難しいんです、意外と。ステップが必要だったりもします。そんなときに、強力なる助っ人が現れたんです、私の場合。続きはまた書きます。