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僕が見たアメリカ[2] ~これだから異国の生活は面白い~

藤井拓哉(英語講師)

自分が良ければいいじゃないか!!

こんにちは~。藤井です。
今回紹介したい(僕が出会った)アメリカ人の特徴は「自分が良ければ、いいじゃないか!」というものです。アメリカでは、基本的に自己肯定感をMAXに引き上げる教育をしていると思います。幼い頃から “I am special!(私は特別)” という本を読み、“You can become anything you want.(あなたは何にでもなりたいものになれる)” と親から言われたりします。日本では、こういう指導法をあまり耳にしないですよね。国が違えば教育哲学も違うという典型的な例だと思います。

自己表現も自分基準

そして、I am special! なのだから、自己表現も個性豊かです。

例えばファッション。

僕が高校にいた際、「牛のように鼻にわっかのピアスをつけ、青い髪の毛のモヒカンの男性」や「『東大』と書かれているTシャツを着て、その上に安全ピンを山のようにつけたジャケットを着ている女性」などがいらっしゃいました。日本の高校ではなかなか見られない光景だっただけに、あの時の衝撃は今でも忘れられません。
もちろん、アメリカでもジーパンにTシャツといった「(多くの日本人が思う)一般的な服装」をしている方たちも多くいます。しかし、アメリカでは、変わった服装をしていても、それを「その人の個性」としてある程度受け入れている印象があります。
幼い時から、いろいろな人種の子供たちと一緒に生活をするため「違うのが当たり前」という考えが日本以上に浸透しているのでしょう。
この考えは、日本でも、もっと広がってもらいたいと個人的には思います。最近は、日本に住む外国人が増えているのでなおさらですね。

漢字のタトゥーは、要注意

しかし、この「自分が良ければいい」という考えが、リサーチ不足を生み、時に大きな過ちを引き起こすこともあると思います。
例えば、タトゥー。
「おいおい、マジか!そんなの入れちゃう?」と、他人ながらその人の将来を心配してしまうタトゥーをよく見ました。
例えば、ふくらはぎに「世話」というタトゥーを入れている人を前に見ましたが、意図が全く分からなかったです……。
また某スポーツ選手は「気違い」というタトゥーを入れていました。確かに、英語の場合、crazy や insane といった言葉は、時として誉め言葉になるのですが……。
しかし、周りが何と言おうが最終的には「その人が良ければそれで良い!」ということだと思います。

藤井拓哉(ふじい たくや)
1984年生まれ。父親の仕事の都合で3歳~6歳までと、15歳~24歳までをアメリカのオハイオ州で過ごす。オハイオ州立大学、同大学院で教育学を学び、日本語の教員免許とTESOL(英語を母国語としない方のための英語教授法)を取得。帰国後は、宇都宮大学で英語講師を務め、数学、化学、生物学、物理学を英語で学ぶ「理数系英語」の講義を定期的に行い、2010年と2013年にベストレクチャー賞を受賞。現在は、筑波大学、筑波技術大学で英語講師を務める。
「日本における英語教育格差是正」を目標に「全て無料・登録不要」で学べる「基礎文法学習」「英検対策」「TOEIC対策」など多数の英語教材をホームページ上にて作成、公開中。
著書に『たくや式中学英語ノート』シリーズ全10巻(朝日学生新聞社)、『たくや式どんどん読める中学英語』シリーズ(朝日学生新聞社)、『MP3CD付き ガチトレ 英語スピーキング徹底トレーニング』シリーズ(ベレ出版)。TOEIC 955点、TOEFL 101点。
ホームページ:https://withyoufujii.com/
Twitter : @gachitore1


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