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検討、我が人生。

税金が高い。

もはや自分の取り分など感じられないぐらいに税金を払っている気がする。

その上さらに税金を上げるという。

税金は政府に愛されている。

私も税金になりたい。


訳のわからない願望はさておき,ここで一旦お金をエネルギーと考えてみる。

あるいは「気」でも良い。

お金を持つと「気が大きくなる」方も多いし,お金はきっとそういうものだと思っている。

原価が数十円なのに,持つと何倍にも感じられる(信用)のだから,エネルギーそのものではないか。

実際,お金を得れば得るほど,できることは多くなる。

お金で何でも手に入るとは言わないが,手に入るものは多い。

エネルギー変換をして,それをどう使うかはその人しだいだ。

「お金に色はない」と言われるのもそういうことだろう。

そのエネルギーを税金という形で政府は集める。

増税のスケジュールをカレンダーとして書いてくれた方々がいた。

2023年
4月
・国民健康保険料の上限を2万円引き上げ
10月
・インボイス制度導入
・(消費税引き上げ議論開始)
年内
・自賠責保険料の引き上げ

2024年
4月
・たばこ税増税
・法人税増税
・所得税増税
・復興特別所得税の期間延長
年内
・後期高齢者医療保険の保険料上限を年73万円に引き上げ
・高齢者の介護保険の自己負担を1割から2割に
・国民年金の加入年齢を60歳から65歳に引き上げ決定

2025年
・結婚子育て資金の一括贈与を廃止
・後期高齢者医療保険の保険料上限を年80万円に引き上げ

それ以降
・教育資金の一括贈与の廃止
・生前贈与の相続税加算期間を延長
・退職金の非課税枠を縮小
・厚生年金の支給減額


こんな感じでこれから国民のお金は政府の元へ集まったり,国民へのお金の流れがストップしたりする。

なかには増税しても良さそうなものもあるが,子どもに関する項目もあり,全体的にはどんな国にしたいのかがよくわからない。

首相は検討が好きなようだが,集まったエネルギーは今のところ大半が検討に使われているようだ。

検討の結果,さらなるエネルギーが欲しくなったということだろうか。

それで増税ということになっている。

それでまた検討すると,エネルギーを要求してくるのだろうか。

検討というのは燃費が悪い。


見方によっては,国民のエネルギーが少しずつ(?)一点に集まるというだけである。

エネルギーは一定なので,集まったものをどう使うかが政治家の腕の見せ所だ。

今回は防衛費が欲しいということになっている。

私たちのエネルギーは国家の防衛に使われる(ことになっている。「社会保障費に使われる」消費税は,ちゃんと社会保障費に回ったのか)。

国家の防衛は大切だ。国家を大事に思えば。


防衛費の増大という理由は,説明責任の果たしようがない。

なにしろ相手のいることだからだ。

防衛にお金を使ったとしても,それで国民が豊かになるわけではない。
(「攻めます!」というのなら話は別だが)

だから説明は自然と,「一時的な増税」ということになる。

「『この危機』を乗り越えたら,還元しますよ」と言う他ない。
(「税金払わないと殺されるぞ!」と脅す手もあるが,たぶんうまくいかない)

なんとなくきな臭くなってきたなという感覚は多くの人にあるかもしれないが,どのくらいの人が,国家のことを真剣に考える余裕があるのだろうか。


仮に国民に余裕があって,身の回りのことだけではなく,国のことも考えられているとする。

「ぜひこの国を守りたい!攻められるのかはわからないけど」と多くの人が思ったとする。

そうすれば積極的にお金は集まってくると思う。

だがそれも望めない。何しろ支持率は25%のようだから。

先ほども言ったが,相手のいることなので,将来の結果がどうなるかわからない。

お金の預け先も信用できない。

これはかなりまずい状況ではないか。


もはや現実逃避も視野に入ってきた。

現実逃避を検討したい。

エネルギーの総量は一定だ。

たとえ運悪く私が死んでも,私の体にあった雀の涙ほどのエネルギーは,他の場所に行くだけである。

死ぬ前と後では何も変わっていないに等しい。


こう言うと絶望しているようだが,心の中では,そう考えると私にもまだ価値があるのかあとポジティブ側が強化された。

ただ平和をいつまでも願っていたい。

これは検討ではない。

(写真は山梨。明るく強く。)

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