受験勉強と部活、恋愛、地回りのクラブとの両立は可能か?

昨日の記事の続きです。

昨日も書いたように、私は、親から高校に入ったら卓球を止めろ、と高圧的に言われました。

しかし、私にとって、卓球が唯一の息抜き、オアシスのような存在で、卓球をやっていると勉強と違って自分の自由に練習量やプレースタイルを決められ、芸術家のように自分の好きな世界を表現することができました。

ですから、私としては、高校でもどうしても卓球をやりたかったのですが、中学教師だった父親は、東大に入るには、高校で卓球をやったら無理、と信じていたようでした。

東京大学などの一流大学に入るには、部活や恋愛や、地回りのクラブ(吹奏楽など)をやっていては無理、と考えている人は多いです。

しかしながら、実際に東大の卓球部に入ってみると、高校で部活をやっていた人がほとんどでした。これには内心頭に来ました。父親の情報が完全に間違っていたわけですから。

東大に入る生徒には、彼女がいたり、スポーツの部活をやっていた人も多かったです。しかも、かなり強い選手もいました。

東大卓球部では、全日本ジュニアやインターハイに出場した選手も何人もいました。このことは、その県で2位以内に入っていることを意味します。それも大体各学年に1人はいる感じでした。

また、東大には、甲子園に出場した国立高校野球部の甲子園出場選手もかなり合格していました。もっとも、甲子園出場の立役者の市川投手は東大野球部に入らなかったようですが。

さらに、東大に入ってからもスポーツで活躍していた選手もたくさんいました。ボクシングの東京選手権で優勝したり、ボディビルで優勝したり。東大ボート部はもともと強いので有名です。

最近では、東大野球部は元中日の矢沢選手をコーチに招いたり、元ジャイアンツの桑田真澄投手をコーチに招いたりしていました。

矢沢コーチに直接聞いたところでは、努力すれば全ての選手がレギュラーになれるわけではないが、適材適所で、スコアラーとしてとても活躍する生徒もいる、とのことでした。今年は早稲田と引き分けたり、少しは効果が出ている気もします。

昨年は、東京大学医学部5年生の内山咲良選手が、2020年10月1日(木)~3日(土)に開催された第104回日本陸上競技選手権大会において女子三段跳に出場し、12m54cm(向かい風0.1m)の記録を打ち出し見事6位に入賞したそうです。

東大医学部の女子選手が、一般の日本陸上競技会で6位入賞、ということは、並み居る私立大学のスポーツ推薦選手に勝って日本で6位に入ったということですからすごいことです。

こういうのを見ていると、スポーツと勉強の両立は、おそらく本人の強い意志があればある程度までは可能と思われます。

日本のトップクラスの勉強と、トップクラスのスポーツの両立も陸上のような少しマイナーなスポーツでは可能なのでしょう。

ただ、日本一、世界一レベルでの両立は難しいかも知れません。そのクラスになると、ライバルはそれに全てをかけている可能性があり、執念が違いますから。

卓球選手で、慶応大学出身の高橋浩選手は、世界一になるには両立などと甘いことを言っていては超一流にはなれない、と言っていました。彼は世界チャンピオンの荘則棟に勝って有名になった選手ですが、世界チャンピオンになりたいのであれば、両立は無理、と言っているのだと思います。

このあたり、東大や京大からプロ野球に行ってもほとんど勝てずにスタッフ入りする選手が多いことからも東大生がプロスポーツ選手になるのは非常に難しいことがわかります。ただ、東大卒でも中日の井出選手はずっとレギュラーをしていたようです。かなり昔の話ですが。

同じような意味で、オリンピック優勝と東大トップを両立するのは非常に難しいと思います。よほどマイナーな競技であれば可能かも知れませんが・・・

海外のスポーツ選手でも学問とある程度両立している選手も多いです。

マラソンではフランクショーターはミュンヘンオリンピックのマラソンで優勝し、米国の弁護士になったようです。1970年代世界最強のマラソンランナーと言われていました。エール大学を卒業している秀才です。

極真カラテでも、チャールズマーチン選手は世界大会ベスト8で弁護士です。

欧州チャンピオンで、故大山倍達館長から極真最強と言われたMichel Wedel選手(オランダ出身)は、空手を引退後は、ミシガン大学のマーケティングの教授をやっています。

つまり、スポーツでも超一流(欧州チャンピオンだからアジアチャンピオンみたいなもの。日本一以上)で、かつ学問の世界でも教授として成功しています。

このように世界規模で見ても、勉強とスポーツを両立している人もたくさんいます。

ですから、高校時代にスポーツと勉強を両立することも、本人の強い意志があれば可能と私は思います。

しかし、それぞれの人の環境は違いますので、難しい人もいるかも知れません。そういう迷いがあるとすれば、1学期間全力で両立を目指してみて、どうしてもうまく行かないなら片方に集中するのもいいかも知れません。もしかしたら、そこまでそのスポーツに情熱を感じていない可能性もありますから。

本当にそのスポーツが好きであれば、厳しい練習にも耐えられますが、それほど好きでなければ、嫌になる可能性もあります。その場合は無理に苦しんで両立にこだわる必要はないでしょう。

ただし、勉強だけでいえば、東大に余裕を持って楽勝で合格する方法はあります。それは数学を得意科目にすることです。


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