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東南アラスカ シトカ国立歴史公園へ
ベネットの森へようこそ。森の主人 Bennet です。
今日はnote11ページ目。前回に続いて、東南アラスカ(インサイドパッセージ)のシトカ国立歴史公園のおはなしです。
東南アラスカで一番好きなところはと聞かれたら、このシトカ国立歴史公園の名をあげるでしょう。もちろん、東南アラスカ全域が素敵過ぎるのですが、かつて訪れたとき、この公園があまりにもしっくり来すぎて、ただひたすらぼーっと森を眺めていたことを鮮明に思い出します。
シトカ国立歴史公園には、町の中心からひたすらてくてく歩いて向かいます。町は小さいので徒歩で十分。そしてシトカ国立歴史公園は、アメリカの国立公園の割にはとってもコンパクトで可愛いサイズです。日本でいう公園のイメージにとても近いなと思います。
アラスカにはトーテムポールの文化があるので、あちこちで動物のトーテムポールたちがお出迎えです。
トーテムポールには、ワタリガラスやハクトウワシ、クジラ、クマ、カエルなどなどいろいろな動物が並びます。東南アラスカにはクランという家系のような、部族のような独自の概念があり、ワタリガラスのクランやクジラのクランなど、その家系によって祖先の動物が決まっているそうで、トーテムポールの動物の並び順も実は大きな意味があるといいます。
公園内は気持ちの良い森が広がります。
可愛い女の子とママの様子を後ろからパシャリ。
ここでも、倒木がnursery tree として第二の人生を送っています。いつか朽ち果てて、母なる大地に変化し、子供がその上で新しい人生を歩みます。
すべてはサイクル。自然の営みです。
個人的に、倒木をある程度そのままにしている公園はものすごく信頼できるなと思ったりもします。倒れても、根っこが見えても、いい意味でそのまま。いつの日か、自然に還ることでしょう。
途中でリスさんに出会ったり。
ハクトウワシを1時間くらい眺め続けたり。
森と川と生き物が一緒に生きる、とても愛らしい場所。
森もトーテムポールも、一緒に生きています。
トーテムポールは木で出来ており、朽ちて果ててもあえて手を加えず、そのままにするという話を聴いた事があります。
すべては、自然に還るのですね。
人間なんてちっぽけな存在です。
生まれてから果てるまで。たかが数十年。100年いきません。
「驕ることなかれ。謙虚にいけ。」
そんなことを、そっと囁いてくださるような、動物たちのまなざしです。
Bennet
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